お母さんのへそのお  ~『自分を育てるのは自分』より~ | 致知出版社公式アメーバブログ

 

 

 

 

 

 

森信三先生をして
「教育界の国宝」と称せられた
東井義雄先生。



『致知』にも何度もご登場いただきました。


本日はその東井先生の感動秘話をご紹介します。

 

 

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「お母さんのへそのお」

  東井義雄(教育者)


     『自分を育てるのは自分』より

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皆さんは、この夏休みに、
いろいろな宿題をいただいていると思いますが、
私の近くの中学三年生の宿題は、毎年決まっているんです。



それは、お母さんから、生まれた時のことを、
ずっとお聞きして、「おいたちの記」を書くというのが、
その中学三年生の宿題になってるんです。



ある年の中学三年の背の高い体格のいい、
いうことを聞かん、やんちゃ者がいたそうです。



夏休みになった晩、


「お母さん、おいたちの記を
 書いていかんならんのや、
 僕の生まれた時のことから話しとくれ」



お母さんは黙ってお仏壇のほうへ行ったという。
包みを持ってきました。黙って渡しました。



「何包んでんのや」



開いてみたら、まだ包んである。
次のを開いてもまだ包んである。



「何をたいそうに包んで、包んでしとんやろうか」



開いて、開いて、開いて、開いていきましたら、
最後に出てきたのが、爪だったといいます。



「何だバカらしい。爪なんか」



 と言い返した時に、お母さんが、



「あんたが生まれてくれた時、
 どんな子が生まれても、文句をいうてくとこなかったのに、
 両手にちゃんと十本の指が揃っていてくれた。

 お母さんはうれしうてうれしうて、
 あんたの最初の十本の爪を、
 お母ちゃんの宝物にして、大事にしてきたんやで」




とおっしゃった時、その中学三年の、
大柄の、いうこと聞かんやつが、


「お母ちゃん……」


いうて、お母さんの首たまにくっついて、
お膝の上にぽとぽとと涙を落としたところから、
そのおいたちの記がはじまっているんだと、
校長先生からお聞きしたことがあります。



いい夏休みをすごしたもんですね。



宿題のおかげで、このいうこと聞かん、やんちゃ者が、
このお母さんによって育てられてここまできた。



大柄な体でありながら、
小さい自分が大きなものに祈られている、
願われている、その中の自分であったということに
目覚めたということでしょうね。


。。。。。。。。

 


 『自分を育てるのは自分』


 

~内容紹介~

「自分は自分の主人公 世界でただひとりの自分を創っていく責任者」

これは、“教育界の国宝”と称えられた
伝説の教師・東井義雄先生の遺した言葉。

東井先生は、子どもたちに素晴らしい人生を送ってほしい、
自分で自分の人生を粗末にするような
バカな生き方をしてほしくない、
という祈りのような願いを持ち続けていた。

本書は、東井先生が子どもたちに向けて話した講演を、
その息遣いを大切にしながらまとめたもの。

慈悲深く、やさしく語る言葉の中に、
人生の真理や人間の生き方の根源が込められている。

本書を読むと、心掛けが変わり、
その後の人生が変わってくる。
青少年児童はもちろんのこと、大人が読んでも心に深く響く。
 

 

~目次~


私を私に育てる責任者は私
 はじめに
 人間らしい美しい力 
 五千通りの可能性の中から
 私も世界でただ一人の私
 世界一のびりっ子
 やるぞ! という可能性を育てるためには
 自分の歳を三で割ってみる
 「たい」の奴隷
 汚れなかった点数
 煙草をことわった最後の日、他
バカにはなるまい 
 はじめに
 もえさし
 もえさしが気付かせてもらった
 もえさしの生き方
 あんないい子が
 無神論
 頼まんのに働きづめに働いている
 一人ひとり願われている
 死にたいと思った時
 眠れない時、他
 

 

 

 

 

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 ~人づくり国づくりに心血を注いだ二人の傑士~
 上田俊成(松陰神社名誉宮司)
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「人生を照らす言葉」
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