帝国ホテルに伝わる「10・10・10の法則」藤居 寛 | 致知出版社公式アメーバブログ

 

 

 

 

1万本以上に及ぶ月刊『致知』の人物インタビューと、弊社書籍の中から、仕事力・人間力が身につく記事を精選した『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』(藤尾秀昭・監修)。致知出版社が熱い想いを込めて贈る渾身の一書です。帝国ホテル顧問を務められた藤居 寛氏のお話をご紹介します。

 

 

★あなたの人生・仕事の悩みを解決する「人間学」の記事を毎朝7時30分にお届け! 

いまなら登録特典として「人間力を高める3つの秘伝」(PDFダウンロード)をもれなく

プレゼント!「人間力メルマガ」のご登録はこちら

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

■帝国ホテル流サービスの教訓

 

帝国ホテルのサービスの教訓としている算式がありましてね。それが「100-1=0」というものです。ホテルでは、ドアボーイがお客様をお迎えして、それぞれの持ち場が連携しておもてなしして、最後にまたドアボーイがお送りするわけですけれども、そのうちのどこか一つでもミスがあれば、他でどんなに素晴らしいサービスをしてもすべて台無しになってしまいます。ですからたった一つのことでも気を抜いてはいけない。

 

一つマイナスがあれば答えは99ではない、0だというのが「100-1=0」なんです


同じことを「10・10・10(テン・テン・テン)の法則」というふうにも言っています。

信用、すなわちブランドを構築するには十年かかる。しかし、そのブランドを失うのはたった十秒なのです。そして失った信用、ブランドを盛り返すにはまた十年かかるということです。長い時間をかけてつくり上げたブランドも、たった十秒で崩れます。ですから、一瞬一瞬のお客様との出会いを本当に大事にしなければいけないのです。お客様にご満足いただけると、「さすが帝国ホテル」と褒めていただけるのですが、たった一つ間違えると、「帝国ホテルともあろうものが」という評価になります。中間の「まあまあ」という評価がないのが当社の宿命なのです。

 

ですから「100-1=0」や、ブランドは十秒で崩れるという訓戒を心に深く刻んで、
「さすが帝国ホテル」と言われるように頑張ろうと声を掛けています。具体的には「さすが帝国ホテル推進運動」という活動を行っておりまして、ホテル運営をしていく上で大事なオペレーション面、ソフト面、ヒューマン教育などについて常時協議を重ねています。また、特に「帝国ホテルらしい」行いをしたスタッフや部門に対して、社内表彰も行っています。

 

 

しかし、人間のやることというのは理想どおりには絶対にいきません。必ずミスもあります。その時には、「お詫びとお礼は一秒でも早く」というのが鉄則です。原因をキチッと究明して、そのお客様が札幌でも沖縄でも、飛んでいってお詫びします。これをやらなければ駄目ですね。

 

 


(本記事は『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』より一部を抜粋・編集したものです)

 

 

◇藤居寛――ふじい・ひろし
昭和5年東京都生まれ。15歳の時に列車脱線事故で両親を失い、幼いきょうだいと祖母を抱え、生活保護を受けながら働いて生活。苦学の末、一橋大学へ入学。28年同大学卒業、第一銀行(現みずほ銀行)入行。61年帝国ホテルへ移り副社長就任。平成9年社長。13年会長。20年顧問。

 

 

 

本あなたの人生、仕事の糧になる言葉、

 

教えが見つかる月刊『致知』の詳細・購読はこちら

 

 

 

 

   ☆最新号のご案内☆

 

 

 

 

最新号の特集テーマは「名作に心を洗う」です。
表紙は、連載「人生を照らす言葉」でも
お馴染みの鈴木秀子先生です。

 

 

▽▼最新号のラインナップをご紹介▼▽


対談「体験的読書のすすめ」
 齋藤 孝(明治大学教授)
  ×
 又吉直樹(お笑い芸人/作家)



対談「我が人生を導いてくれた古今の名作」
 加賀乙彦(作家)
  ×
 鈴木秀子(文学博士)


 

「我が心の名作」
・ピーター・ドラッカー『現代の経営』
 茂木友三郎(キッコーマン名誉会長)

 

・エスター&ジェリー・ヒックス『サラとソロモン』
 浅見帆帆子(エッセイスト)

 

・渋沢栄一『論語と算盤』
 朝倉祐介(シニフィアン共同代表)


●●詳細はこちらからどうぞ!

 

 

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━

☆今話題の新刊ご案内


『1日1話、読めば心が熱くなる
 365人の仕事の教科書』


 藤尾秀昭・監修

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━

◆ 収録記事の一部 ◆

━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「知恵の蔵をひらく」
 京セラ名誉会長・稲盛和夫

「現場には仕事と無駄の二つしかないと思え」
 トヨタ自動車相談役・張富士夫

「プロは絶対ミスをしてはいけない」
 福岡ソフトバンクホークス球団会長・王貞治

「一度は物事に死に物狂いで打ち込んでみる
 建築家・安藤忠雄

「人を育てる十の心得――加賀屋の流儀」
 加賀屋女将・小田真弓

「ヒット商品を生み出す秘訣」
 デザイナー・佐藤可士和

「嫌いな上司を好きになる方法」
 救命医療のエキスパート・林成之

「準備、実行、後始末」
 20年間無敗の雀鬼・桜井章一

「公私混同が組織を強くする」
 神戸製鋼ゼネラルマネージャー・平尾誠二

「一番よい会社の条件」
 ファーストリテイリング会長兼社長・柳井正

「仕事にも人生にも締切がある」
 料理の鉄人・道場六三郎

「脳みそがちぎれるほど考えろ」
 日本ソフトバンク社長・孫正義

「奇跡を起こす方程式」
 指揮者・佐渡裕

「10、10、10(テン・テン・テン)の法則」
 帝国ホテル顧問・藤居寛

「自分を測るリトマス試験紙」
 将棋棋士・羽生善治

「負けて泣いているだけでは強くならない」
 囲碁棋士・井山裕太

……全365篇
 

 

…………………………………………………………

☆お求めはこちら。

 

 

 

 

★人間学を学ぶ月刊誌『致知(ちち)』ってどんな雑誌?

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

一冊の本が人生を変えることがある
  その本に巡り合えた人は幸せである

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・