猿の見る夢
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--作品説明-------
これまでで一番愛おしい男を描いた――桐野夏生
自分はかなりのクラスに属する人間だ。
大手一流銀行の出身、出向先では常務の席も見えてきた。実家には二百坪のお屋敷があり、十年来の愛人もいる。
そんな俺の人生の歪(ひず)みは、社長のセクハラ問題と、あの女の出現から始まった――。
還暦、定年、老後――終わらない男”の姿を、現代社会を活写し続ける著者が衝撃的に描き切る!
週刊現代読者の圧倒的支持を得た人気連載が、ついに書籍化!
--選択した理由-------
桐野夏生作品は全読って決めている
--気になったところ-------
主人公の定年が見えているエリートサラリーマン(会社役員)の日常生活が書かれていて、こんなこと思っているんだっていう視点は新鮮だった
社会人経験の少ない作家さんが描くエリートサラリーマンはステレオタイプで
面白みにかける人物描写になりがちだが、さすがの桐生さん面白かった。
小説の内容としては、
・主人公の愛人
・主人公の妹夫婦
・主人公の妻
・主人公の妻がつれてきた最後まで、掴めないオバサンがいて
それぞれに物語があり、面白かった
--まとめ------
小説の要素として
1,社内政治
2,遺産相続
3,不倫
4,セクハラ
5,洗脳
と前作のバラカに続いていろんな内容を盛り込んだ作品
それに若干のファンタジーをまぶしている
主人公を軸に上記の要素がぐるぐる回ります。
盛りだくさんで怒涛のまま、突っ走る感じです。
面白かったイッキ読みでした。
オススメです。
ではでは