IN FLAMES "FOREGONE" | 日々是勉強

日々是勉強

昔むかし、偉~いお坊さんが「身の回りのあらゆるものに、
学ぶべきことがある。まさに、人生日々是勉強である」
と言ったとか言わないとか(言ってない)。
 1か月の育休を機にブログを始めることにしました。
日々、感じたことなどを書きつづっていきたいと思います。

1.The Begining Of All Things

2.State Of Slow Decay

3.Meet Your Maker

4.Bleeding Out

5.Foregone Pt.1

6.Foregone Pt.2

7.Pure Light Of Mind

8.The Great Deceiver

9.In The Dark

10.A Dialogue In B Flat Minor

11.Cynosure

12.End The Transmission

 

  今年2月に発売された、北欧型メロディック・デス・メタルのパイオニア IN FLAME 通算14枚目のアルバム。

 アルバム発売に先行公開された曲から、各方面で「原点回帰か!?」と言われていたアルバム(そういう点で、METALLICAのニューアルバムと共通する部分があるな)。確か前作も同じように「原点回帰」と言われていたように思うが・・・ でも、今作は、昨年、元IN FLAMESのメンバーが集まって結成されたバンド THE HALO EFFECTのアルバムが出て、それが原点回帰というか昔のIN FLAMESスタイルを現代にアップデートしたような内容で非常に良かったものだから、「さて、本家IN FLAMESはどんなアルバムを出してくるのか?」と、否が応でも期待が高まるというもの。

 

 先行配信の曲は聴かずにアルバムを購入して聴いてみると・・・

 

 静かな、哀愁を感じさせるインストゥルメンタル曲に続く2曲目”State Of Slow Decay"にびっくり!!これ、IN FLAMESの原点って言うより、もう一つの北欧メロディック・デス・メタルのパイオニア AT THE GATE のあの名曲"Blinded By Fear"に出だしそっくりじゃない!?途中で、やはり今のIN FLAMESならではだなぁ~って雰囲気になるが、冒頭の勢いある部分は今までの彼らにはなかったものを感じる。IN FLAMESの数ある曲の中でも随一の激しさ・叙情性をたたえているのではないだろうか。

 続く3曲目も激しい曲だが、4曲目は少しテンポを落とした曲。メロディック・デス・メタルスタイルにこだわらず、そこから発展した彼らの、非常に”らしい”曲だ。

 5曲目 "Foregone Pt.1" がこれまた「くぅ~、たまらん」といったメロディック・デス・メタルスタイルの曲で、次の曲が同じ”Foregone"のPt.2でありながら全く雰囲気が異なるスローテンポの曲になるが、これがまたいかにも IN FLAMES な曲で、このワルツというか3拍子のメランコリーなスタイルは彼らの十八番と言って良いだろう。

 

 といった感じで、アルバムを通して聴くと緩急のバランスが非常に素晴らしい。原点回帰と言われたアルバムで、確かにこれは一時期彼らが離れていた北欧型メロディック・デス・メタルスタイルと言って良いアルバムではあるが、昔の彼らのスタイルの焼き直しではないと思う。古くささは一切ない、アップデートされた今のIN FLAMESの姿がここにある。一番昔の彼らっぽいと言える曲は、8曲目の"The Great Deceiver"だろうか。

 

今聴いても、やはりAT THE GATEのあの曲に似ていると感じるが、格好良いことは間違いない。

 

 

こういった曲は、「あぁ、いかにもIN FLAMESだなぁ」と感じる。

 

 

アルバム収録曲の中で、この曲が一番典型的なIN FLAMESスタイルのメロディック・デス・メタルだと思う。

 

評価:92点 とにかく良い。メロディック・デス・メタルが好きな人なら絶対に聴くべきアルバム。THE HALO EFFECTのアルバムと聴き比べてみるのもまた楽しい。どちらも良いメロディック・デス・メタルアルバムなので。