その昔、証券会社のトレーダーを務めているお客様から教えていただいた、瞬間条件反射売買法則の一つが、
「有事はドル買い」
でした。
世界のどこかで勃発した紛争は、直接的にも間接的にも、米国が開発を継続してきた最新型の武器・弾薬はさらに売れます。使用すれば補充されます。実戦で効果を発揮したことが証明できれば追加購入や他国からの新規購入もあります。
理屈は分かります。
それでは、トランプ氏の政治リスクに対してはどうでしょう?
このリスクを回避するために積極的にドルを買うとは短絡的には考えが及びません。
そこで、昨年からじりじりと金の価格が上昇してきています。
金の価格と反対の動きをするといわれてきたドルも同時に上昇しています。
アメリカ・ファーストが当初の内は機能するという目算があってのことでしょう。
二つのリスクを相殺するために、金とドルに分散して資金を待避させる手法がありましたが、同時に上昇していくとは驚きですね。
これまでに無い動きだそうです。