昭和元禄落語心中4巻~特装版手ぬぐいつき/ 雲田はるこ【マンガレビュー】 | おたるつ

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ってわけで、おたくのるつぼ。略しておたるつ

【昭和元禄落語心中】雲田はるこ

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4巻は特装版が発売。
なんと雲田はるこ先生がデザインした注染染めの手ぬぐいつき!

私のタイムラインで4巻買った方は、皆手ぬぐいつきだったようで。
この特装版、ネットでは予約できなかったらしく慌てて本屋で予約しました。
もったいなくて使えないよ~。

さてさて、内容のほうはと言うと、
菊比古と助六の昔話の続き。

破門された助六はみよ吉と共に姿を消す。
和解できぬまま6代目八雲は鬼籍に入り、
いよいよ菊比古の7代目襲名が現実味を帯びてくる。
助六を探しだした菊比古は、もう一度落語の世界へ戻るよう説得する。

チビ小夏が登場。
生意気でとってもカワイイ。

今回の見どころは2箇所。
6代目が助六に八雲を渡したくなかった理由を菊比古に打ち明け
それを受け止めて、親子になったことへの感謝を示すシーン。

【昭和元禄落語心中】は一筋縄ではいかない感情をよく表している。
それは助六が破門され、
落ちぶれていく時の菊比古のモノローグが秀逸だ。

”この背中をずっとずっと憧れで見てきたのです。
 でもこの頃は この背中を 蹴りたいような 縋りたいような
 肩を叩いてやりたいような 何とも云えぬ 阿修羅のような
 心持ちで眺めておりました。”

このモノローグのあと、菊比古は助六に縋りつくようにしがみつく。
しかし、2人が直面している問題に解決は見いだせない。
堕ちて行く助六を止めることができない。
けれど、どこかで「おまえなんか」という気持ちが微塵もないわけでもない……。

素晴らしい。

複雑な想いを抱く菊比古だが、
4巻の最後の2人が本当に楽しく落語をやるシーンが全てを物語る。
助六が好きだ。彼の落語が好きだという想いが、
いろいろなものをすべてそぎ落として残るシーンだ。

1巻から読んでいれば、この先助六が辿る道を真相はわからないまでも知っている。
この時が永遠に続けばいいのにと思わずにはいられない。

もう1つ、助六や菊比古は雑音やら雑念やらに囚われつつも
芯の部分は変わらないのに対して、みよ吉の描き方が素晴らしい。
菊比古といい感じだった時に「しっかり生きていなかければ」と言われていた。
わかっているのかいないのか、こういう生き方しかできないみよ吉の業の深さ。

それにしても、ほぼ全ての登場人物がこのマンガで本名を名乗らない。
気になって1巻から読み返してみたが、
どうやらきちんと本名を名乗るシーンはないようだ。
本作の得も言われぬ艶っぽい感じは、そんなとこにもあるのかもしれない。

▼手ぬぐいなしの通常版。みよ吉色っぽい!こっちの表紙も捨てがたかったな

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