新少林寺【映画レビュー】 | おたるつ

おたるつ

モノホンのおたくにジャンルは関係ねえはずだ!
ってわけで、おたくのるつぼ。略しておたるつ

予告のニコラス・チェーのかっこよさにやられました。


おたるつ

【新少林寺】今年42本目


おたるつ

あんまりこの手の映画には期待しないし、

自分から舌なめずりして観にいくジャンルではないんです。

よく「どんな映画観るの?」って聞かれた時に

「外国人が戦うだけの映画以外」と答える私なのもので

アクション映画はあんまり好みじゃないんですね。


ところが、アクションはあるもののこの映画はヒューマンドラマでもありました。


舞台は辛亥革命後の中国。

軍閥の将軍コウ・ケツは敵方の将軍を追って少林寺に入り

命乞いをする将軍を非情にも撃ち殺し、少林寺の看板(?)に

侮蔑的な言葉を残して去っていく。

コウ・ケツが義兄弟の将軍の暗殺を目論む中、

もう一つの裏切りが進行していた。

腹心のソウ・バンがコウ・ケツを裏切る。

命からがら逃げたコウ・ケツは少林寺に逃げ込むが愛する娘を失った。

妻も寺を出て行き、コウ・ケツは自ら髪を切り出家を決意する。


物語が進む中で、ずっと心にひっかかっていたこと。

ソウ・バンに少林寺を攻められるのは、もとはといえば

コウ・ケツがいるからじゃん。と思っていました。


少林寺で生活する中でコウ・ケツに変化が見られたと言っても

もともとの仕打ちを思えば、許せるものではないだろうに、と。


あとで思い返せば、こう思うことこそがテーマにつながるのだなと思いました。


コウ・ケツは自分が今までしてきた殺戮を悔いていました。

それを逆にあんまり表現しないのもあとから思えばかっこいい。

そして、ソウ・バンを改めさせられるのは同じ罪を背負った自分だけだと

最期の戦いに臨んでいきます。


ソウ・バンと取引していた西洋人がソウ・バンもろとも亡き者にしようと

少林寺に大砲をぼっかんぼっかん打ち込みます。

大仏のある建物の中で戦っていたコウ・ケツはソウ・バンをかばって

倒れてきた巨大な柱の下敷きになってしまいます。

ソウ・バンはコウ・ケツを助けようとしますが、そこにさらに爆撃が。

柱と共にコウ・ケツは階下に落ちていきます。


おたるつ
▲寺の破壊っぷりがヤバイ。

 つーか、中国はモノが壊れやすい。一番丈夫なのは体。


すると、コウ・ケツの体は大仏の掌に落ちていくんです。

ここは、正直ぐっときちゃいましたね・・・。

仏の慈悲。

この時代の中国の仏教に詳しくありませんが、

私はコウ・ケツが浄土に行ったと思いました。

罪を悔いてきた男がこれほど救われるシーンがあるだろうか。

さらにそのあとに雨が降って来る。

死んだコウ・ケツの体にあたる雨はコウ・ケツの罪を洗い流すように見えた。

それは少林寺で死んだ僧や兵士の血も洗い流していく。


僧も兵士も等しく死体となって、雨に流れていくシーンは

戦うことのなんたるかをソウ・バンに問いかけたことでしょう。


そして妻との別れのシーンが最後に来ます。

ここはもう、泣かずにはいられないでしょう。

あのコウ・ケツの表情は絶対スクリーンで観ないと駄目ですよ!

確かに成長した一人の男の姿。


しかもエンドロールでは、真っ白な雪景色の中

修行をする僧たちの姿をたっぷりと朗々と歌われる

歌詞が仏教的なんだけど泣ける歌をバックにたっぷり見せてくれます。


葛藤と成長がしっかり描かれたドラマでした。


あ、あと師兄たちのそれぞれの死に様も本当にかっこよかった。

口からゴフッって血が出たら死ぬルールで心の準備もできたし。


それにしても、仏教は押し付けがましくないとこがいいよなぁとか

某キリスト系映画を酷評した時にコメントで叩かれたことを思い出した。

でもそれは、私が日本人で多少なりとも仏教的心得があるからなのか。


うん、そんなこと考えるのはつまらない。

いいものはいいのだ。


おたるつ
▲ネットで拾ったソウ・バン様。

 かっこよすぎる・・・。

 ドMの皆さんは気をつけてくださいね。

 家に帰ってでっかい甕とかネットで探して買わないように!!


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 正直これはヤバイ。よくまだ売ってるわ。


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