さて、今夜の読書レビューにいく前に。
【おたるつ】の話を少しいたしましょう。
普通、ブログっていうのはジャンルを絞ることが多い。
そのほうがアクセスもいいし、共通の趣味の人と仲良くなれる。
しかし、イケてるもの、ハマるものっていうのは
カテゴライズされるべきものではないんではなかろうか。
例えば、読書レビューで読んでくださってる人が
映画レビューを読んでくれて、その映画に興味を持ってくれたりとか
スマホおたくでもあり、動物おたくでもある人がいたりとか、
歴史おたくだけど、もし【おたるつ】を端としてマンガおたくになったりだとか
そんなのって素敵じゃないって思うわけです。
言うなれば、おたくというのは視点であり姿勢だと思うのです。
その視点なり姿勢を持った人っていうのは
いつ何時、何にハマるのかわからないと思うのです。
したらば、その対象であるジャンルなんて関係ないじゃないですか。
そう思って、あえてジャンルを絞ることをしませんでした。
さまざまなおたくが集まってくる。
そこできっと、ジャンルを超えたものに出会える。
もし、私の書き綴る拙い文章がその架け橋になったら・・・。
んで・・・リンクから買ってくれるととても助かる・・・。
おたくのるつぼ、略して【おたるつ】なわけです。
【狂】 坂東眞砂子
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そんなわけで唐突に始まった今日の一冊は
名前買い作家・坂東眞砂子さんです!
幕末の高知で本当にあった集団憑依騒動。
白文を読み解いて小説化したというこの物語は
ある村で村中の人々が狗神に憑かれるという事件をもとにしています。
現代でいえば集団ヒステリーともいえる現象を
決して妄言にハあらさるなり。と置いて始まる。
時間軸通りに進む、構造からいえば特にひねったところのない展開ですが
それが実際にあったことだというリアリティにつながっていきます。
さらに圧巻なのが、この物語の終着点、テーマです。
不思議な出来事、奇妙なことで終わってもおかしくないのに
主人公のみつとみつを見初めた信八の恋の結末。
超常現象は、クライマックスを経て
壮大な人間のエネルギーに満ちた希望と救済をもたらします。
なんという連綿とした生命力の中を駆け抜ける人間の歴史。
大きな流れの中できらめく個をとりあげた瞬間に
事件をなぞりつつも、素敵なフィクションへと昇華します。
これは戦国・長宗我部からの高知の歴史を知っていれば
その背景もあわせてまた一段と興味深いものとなります。
ラストの信八がお役御免を申し出て、
郷士として畑仕事につくことでみつを迎えにきます。
このあたり、背景と幕末という情勢なんかを考えると
土佐の身分制度をおさえておくと、さらに深いものを感じられます。
郷士という身分が今までもたらしてきたもの。
あの坂本龍馬もそうですね。
さらにこれから幕末という時代が郷士にもたらすもの。
その先に見えてくるのは、やはり巨大な人間の生きるエネルギーなのです。
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▲これは坂東先生のお得意のジャンルの匂い!
この妖しい世界には虜になっちゃう!
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▲先日もご紹介した一冊。
映画もうやってるんですかねー??
観にいきたい!
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▲本日ご紹介の一冊です。



