昭和二十年夏、僕は兵士だった【読書レビュー】 | おたるつ

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モノホンのおたくにジャンルは関係ねえはずだ!
ってわけで、おたくのるつぼ。略しておたるつ

夏になると読書感想文を書く児童たちを狙って

各出版社が夏の特集を組んでいますね。


これ過去の名作が表紙を変えたりして出てくるので

ついついそういえば読んでなかった名作や

ちょっとかたい感じの本に手が伸びてしまいます。


おかげで読了が遅くなってネタ不足に陥ってます。

今回、やっと読了した本はこちら。


【昭和二十年夏、僕は兵士だった】

昭和二十年夏、僕は兵士だった (角川文庫)

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タイトルそのままですが、昭和二十年夏

第二次世界大戦の終結を兵士として迎え、

その後の日本を生きてきた人たちの話です。


本作は終戦時、二十代でその後なにものかになった人たち

金子兜太、大塚初重、三國連太郎、水木しげる、池田武邦(敬省略)の

話をまとめたものです。


その中で映像が浮かび、胸がいっぱいになったのは

大塚初重氏のエピソード。

九死に一生を得た後、今まで教えられた日本を自ら学びなおすべく

考古学を専攻し遺跡の発掘をする大塚氏。


貧乏学生の大塚氏が華やかな銀座を歩き

「石棺ならおれが最先端だ!」

と、ささやかな誇りをつっかえ棒にして

死者と向かい合いながら戦後を生きる姿はこみ上げるものがありました。


どれだけ、二十代の複雑な時期に価値観がひっくりかえったことでしょう。

すべてが否定され、死者を心に抱えながら

戦後を生きていった人々の強い姿は読んでおく価値があるなあと。


そして是非、これは夏に読みたい一冊です。


昭和二十年夏、僕は兵士だった (角川文庫)

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