もし高校野球の女子マネージャーガドラッカーの『マネジメント』を読んだら Part【読書レビュー】 | おたるつ

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モノホンのおたくにジャンルは関係ねえはずだ!
ってわけで、おたくのるつぼ。略しておたるつ

「もしドラ」レビュー第2回。

第1回はこちら。

http://ameblo.jp/otarutu/entry-10830132220.html


えっと、流れとしては、ほめて落として、ちょっと持ち上げる感じでいこうかと思います。

てなわけで、1回目でほめたので、今日は落としにかかりましょう。

「もしドラ」の最大の欠点。

それは、小説として稚拙。かと。

文章について。

そのためみなみは、仕方なくキャプテンの星出純に尋ねてみた。

すると、彼も言いにくそうにしていたが、しぶしぶという感じで教えてくれた。

文章のこれ八割くらいじゃないかな。「た」で終わる。

非情にリズムが悪いのと、単調に事が運んでいる印象がしてしまう。


こうした、ああした、という単純な行動の説明と、

こう思った、ああ思った、という単純な心理の説明。

描写がないので、文章から脳にダイレクトに風景が浮かんだりすることがない。


言いにくそうにしていたが、しぶしぶという感じで教えてくれた。

というのは、目で見た姿であって、どういった表情または行動で

みなみが言いにくそうだと感じたのかを書くとこなんじゃないかと・・・。

キャラクターについて。


野球+みなみ という組み合わせには意識せずとも、意味を持ってしまう。

その割にそういうキャラクターではない、ようだ・・・。

みなみ、という主人公のキャラクターの動機付けがわかりにくい。

なぜ野球部のマネージャーになったのか。

それは病床の親友の夢で、親友が野球を好きになったキッカケは

みなみが野球の試合でサヨナラヒットを打って感動したこと。

しかし、野球はみなみにとって良い思い出ではない。

というバックボーンが、よくわかんない。

書かれているけど描かれていない。

こういう設定です。っていう程度にかかれちゃっているのがいただけない。


なので、みなみの野球部に懸ける情熱がどこから来るのかわからず

感情移入がしにくい。

また、親友とのやり取りもベタベタしていてリアルじゃない。

麦わら帽子をおしゃれぶるシーンは氷点下。


最初から物語の山場はそこだろうと薄々感じながらも親友死亡。

人が死んだら悲しいのは当たり前。

むしろ高校生を登場人物にすえて、キャラクターを描ききらず

親友が死んだ翌日に甲子園をかけた予選の決勝っていうのは・・・ベタすぎる。

そう、大筋のストーリーがベタなのです。

いや、別にベタは否定しない。

そもそもの着眼点がユニークなだけに大筋はベタでいいんだと思う。

最後の着地点は、

みなみは逃げずにマネジメントに取り組んだことで喜びを得た。

というところなんだけど、この「逃げずに取り組んだ」というわりには

うまくいかないことや、葛藤が少ないような。

いや、うまくいかないことはある。

そんな時は「マネジメント」を読んで解決!

それで物語はどんどん上手いこと転がっていってしまって

葛藤の部分がなくなってしまう。


文学なのであれば、「ドラッカーマンセー!!」にしちゃ嫌。


これを読めば、なんでも解決!へへへ~ん!!

なんて気持ち悪い。


はい、落としたところで、最後に少し持ち上げます。

この作者の岩崎夏海さんという方、

秋元康氏に師事していて、AKB48のプロデュースにも関わっているんですね。

なので、みなみはタッチのみなみではなく

AKBのたかみな!!ということになる。


おたるつ

最後のあとがきまで読んでそれがわかって

この違和感のあるキャラクターにやっと納得した。

ああ、そういう性格っていう設定だったのね~~と。

それなら、まあ、わからんでもない・・・かな。って。

もし「もしドラ」を脳内で補完して楽しむのであれば

AKB48のドキュメンタリーを観てから読むことをオススメします。


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