今回紹介する記事は
2024年6月15日付けの
 
「朝日新聞」の記事です。
  
【油断ならない 図書館、愛し育てなきゃ】


というタイトルで、
編集委員近藤康太郎氏が、
権利は、
使ってこそ守られることについて、
紹介しています。

いつもどおり、
「4つ」の視点でこの記事を見ていきます。
 
(4つの視点についてはこちらをご覧ください)

 ☆新聞記事の紹介について

(発信者が重視するテーマに関してはこちらをご覧ください)

始めに読んでほしいブログについて


(1)内容の要約

 田植え待ちの1週間は、
米百姓も一瞬、
息をつける時間だ。

10冊ほど借りていた本を返却しに、
近所の飯盛図書館へ行った。

カウンターで、
1人しかいないスタッフから、
「近藤康太郎さん、
ですよね」
と声をかけられた。

ありがたいことに、
拙著の読者でいてくれたらしい。

何冊も購入し、
「郷土の作家」(!)コーナーに本が並べてあった。

大尊敬する小説家・野呂邦暢の隣。

 「こんど出た新刊も図書室で注文しました。

サインしてください」と頼まれ、
図書資料を悪筆で汚してしまった。

 「気づいてたけど、
怖そうだから、
声をかけなかったんですぅ」。

私の第一印象は強面の無愛想。

どこに読者がいるか分からない。

油断ならない。

 県内一蔵書の多い県立図書館が近隣の大村市にあり、
大量に本を借りるのが習慣だ。

田仕事の合間、
超速読で目を通す。

返却する本/抜き書きする本/購入してじっくり読む本に仕分ける。

田んぼ近くの飯盛図書館に遠隔地返却し、
再び県立図書館から借りる。

この繰り返し。

 大型書店のない地方に住むと、
読書生活が貧しくなりがち。

しかし、
この方法なら読書人も生きていける。

 紙の本への愛執を描いた「もうすぐ終わる紙の本」という新聞連載を5年前にした。

「売れるとみるとヘイト本でも飛びつく出版社、
ベストセラーだけを山積みしてキャンペーンする書店、
本は借りずに図書館で借りると決めている読者。

みな、
せこい。

本を愛し、
育てる気概が、
だれかにあるか?」
と書いた。

 読者からの反応が本紙声欄に載った。

「図書館などで書籍にアクセスする行為が卑しいと言われているように思え、
とても残念」という内容だった。

この読者も読書家で、
借りるだけでなく、
本を買うとある。

買わずに借りると「決めている」人ではない。

 読者には、
誤読する権利がある。

しかし、
社内の編集者まで誤読して掲載し、
背中から弾を撃ってくるんだから、
たまらない。

油断がならない。

 わたしが図書館否定論者のわけがない。

東京でも地方でも、
図書館スーパーヘビーユーザーだ。

図書館の究極利用法について、
本まで書いてある。

飯盛図書室は蔵書3万2千冊と小さいが、
蔵書を利用するだけが能ではない。

そこを基点に、
県内の他館からも、
効果で貴重な専門書を取り寄せる術がある。

 全国の図書館資料予算、
サービス料(貸出数)は下降傾向だ。

図書館予算は、
市民の利用実績があればこそ死守できる。

権利は、
使ってこそ守れる。

図書館に行こう。

 館内に居酒屋があったりして「図書館に興味がない人がくる図書館」など、
コンセプトで責める図書館だって地方に増えている。

気軽に要望し、
アイデアを持ち込み、
公共図書館をみなで「愛し、
育てる気概」を持たなきゃだめだ。

 「本を出すと、
なにげに記事で宣伝する」。

かつて、
読者からそう手紙をもらったことがあった。

ばれている。

じつに、
油断がならない。


(2)なぜこの記事を切り抜いたか    

図書館スーパーヘビーユーザーについて、
紹介された記事のため。


(3)自分はどう思うか?

自らを読書人とは烏滸がましくも言えないが
週末の休みには大型書店で雑誌を立ち読みするのが楽しみである。

そう知人に話すと、
本が好きなんだねぇと言われた。

もし大型書店のない地方に住んだら…、
果たして近藤康太郎氏同様の読書生活ができるだろうか。

近藤康太郎氏が著者でもあったことは、
この記事で知った。

返却する本/抜き書きする本/購入してじっくり読む本に仕分ける。

上記の図書館から借りた本に関する読み方は、
確かに図書館活用術でも同様に紹介されていた。

権利は、
使ってこそ守れる。

この言葉を大事にしたい。


(4)今後、どうするか?    

・近藤康太郎氏に関する記事をスクラップする。

・図書館究極利用法に関心を持つ。

・権利は使ってこそ守れるために図書館に行く。

…今回も自分の勉強がてら、
まとめてみました。
  

近藤康太郎氏に関する記事は、
以前も紹介しました。


近藤康太郎氏の著作を一度読んでみたいです。


皆さんも、
権利は使ってこそ守れるため、
図書館に行きましょう。