今回紹介する記事は
2024年4月30日付けの
 
「毎日新聞」の記事です。
  
【捕まえて封殺する】


というタイトルで、
専門記者大治朋子氏が、
トランプ劇場の舞台裏が今後の裁判でさらに明らかになりそうなことについて、
紹介しています。

いつもどおり、
「4つ」の視点でこの記事を見ていきます。
 
(4つの視点についてはこちらをご覧ください)

 ☆新聞記事の紹介について

(発信者が重視するテーマに関してはこちらをご覧ください)

始めに読んでほしいブログについて


(1)内容の要約

 アメリカのメディア業界でよく知られる言葉に、
「キャッチ・アンド・キル」という表現がある。

直訳すると、
「キャッチ=捕まえる」と「キル=殺す」で、
「捕まえて殺す」。

 たとえて言えば次のようなケースがあるだろう。

 ある人が誰かのスキャンダルを告発しようとしている。

気付いたメディアが告発者に近づきこうささやく。

「あなたの告発を報道する。

独占インタビューだ。

ぜひうちの社と契約してくれ」

 取材と引き換えに報酬を払うというのだが、
実は事実上の「口止め」でもある。

告発内容を他者に漏らしたら莫大な損害賠償を支払う、
という条項が盛り込まれているのだ。

契約した当のメディアが報じなければ、
告発はまず公表されない。

つまり封殺されてしまう。

 いつまでたっても報道されないので告発者が「おかしい」と気付いても、
時すでに遅し―。

 そんなキャッチ・アンド・キルそのものだと米メディアが一斉に報じたのが、
米東部ニューヨークで本格的に始まった裁判のケースだ。

被告はトランプ。

起訴状などによると、
顧問弁護士を通じ、
不倫相手とされる元女優に、
事実上の口止め料を「弁護士費用」というウソの名目で払ったという。

 法廷で注目を集めたのが検察側の証人として出廷した大衆紙「ナショナル・エンクワイアラー」元発行人のデービッド・ペッカー氏だ。

トランプの長年の支援者として知られる人物でもある彼は、
トランプやその弁護士らと会い、
「私はあなたの目となり耳となる」
と約束したと証言した。

 それはつまり業界に情報網をはりめぐらせ、
トランプに不利な情報があればすぐに知らせるという意味だった。

トランプとの性的な関係を告発するような女性が現れようものなら捕まえて連絡する、
という趣旨の発言もしたようだ。

それを聞いてトランプは、
「うれしそうだった」という。

 ちなみに、
トランプがその後自らの政権下で首席戦略官として重用することになる情報分析企業幹部のスティーブ・バノン氏と連携を深め、
SNS上で「反移民」や白人至上主義的な主張を広める情報戦術を本格化させた時期ともいわれる。

 メディアの力を存分に駆使して人心を動かす「トランプ劇場」。

その舞台裏が今後の裁判でさらに明らかにされそうだ。


(2)なぜこの記事を切り抜いたか    

米国のマスメディアにおける闇に関して、
紹介した記事のため。


(3)自分はどう思うか?

トランプ暗殺未遂。

これによって、
トランプ不倫裁判はどうなるのだろうか。

日本の場合、
大手マスメディアがマスゴミ化しているから、
権力者に都合の悪いことは揉み消されるだろう。

米国の場合、
キャッチ・アンド・キルではなく、
それはそれ、
これはこれであってほしい。


(4)今後、どうするか?    

・大治朋子氏に関する記事をスクラップする。

・キャッチ・アンド・キルに関心を持つ。

・トランプ劇場の舞台裏を忘れない。


…今回も自分の勉強がてら、
まとめてみました。
  

大治朋子氏に関する記事は、
以前も紹介しました。

日本でも「キャッチ・アンド・キル」が知られているので、
大手マスメディアではないところに、
重大不祥事における重要証拠が渡ることも始まっております。

皆さんも、
キャッチ・アンド・キルに関心を持て下さい。

事実上の封殺を大手マスメディアがすることは、
第四の権力が自らの矜持を放棄する、
すなわち国の崩壊と同等なのですから。