今回紹介する記事は
2024年4月18日付けの
 
「毎日新聞」の記事です。
  
【「聖戦」と呼んでみよう】


というタイトルで、
オピニオン編集部吉井理記氏が、
やはり名前は大切だと教えてくれた騒動について、
紹介しています。

いつもどおり、
「4つ」の視点でこの記事を見ていきます。
 
(4つの視点についてはこちらをご覧ください)

  ☆新聞記事の紹介について

(発信者が重視するテーマに関してはこちらをご覧ください)

始めに読んでほしいブログについて


(1)内容の要約

 毎日新聞東京本社が入るビルは、
パレスサイドビルという。

 名前の通り、
皇居に面している。

近くにはかつて旧陸軍近衛師団の司令部や駐屯地があった。

今も平時を伝える石碑がある。

 その近衛兵の「精神」を継ぐ、
と自負する陸上自衛隊第32普通科連隊の公式X(ツイッター)が騒動になった。

 激戦地・硫黄島であった戦没者追悼式典に32連隊の隊員が参加した、
との登校だが、
先の戦争を「大東亜戦争」と呼んだのである。

 言うまでもなく、
大日本帝国が定めた呼称だが、
戦後の日本国では、
太平洋戦争などと呼ぶのが一般的だ。

 それなのに、
わざわざ戦中の官製用語を持ち出したことにネット上はざわついた。

「激戦地で会った状況を表現するため当時の故障を用いた」(木原稔)らしい。

32連隊は早々に投稿を改めた。

 自衛隊では「大東亜戦争」はめず来旨言葉ではない、
という点は知られるべきだと思う。

 自衛隊の青年佐官やいずれ幹部になる若い自衛官と一杯やりつつ、
歴史問題を話し合ったことがある。

なめらかに「大東亜戦争」と口にする姿に少し面食らった。

 防衛大学校の戦史授業などで当然のように登場するという。

論壇で活動する自衛官OBもほぼ例外なく「大東亜戦争」である。

 つまり、
そんな空気に満ちている。

天皇主権下でもないのに、
32連隊が近衛兵の精神を継ぐ、
と称し、
「輦下を護衛し…」とモットーに掲げてしまうのも、
その空気の産物なのだろう。

「広辞苑」によれば、
近衛兵は「天皇の護衛兵」、
「輦下」は「天子のひざもと」である。

 「大東亜戦争は当時の公式呼称だから問題ない」
という擁護論もある。

政府指導者や軍人は、
「大東亜聖戦」とも呼んだ。

本当に問題なのかどうか、
試しに「聖戦」と呼んでみて、
世界の反応を探ってほしい。

 思えば、
同じ場所でも、
皇居・江戸城・宮城と、
どう呼ぶかで意味合いは変わってくる。

やはり名前は大切だ、
と教えてくれた騒動であった。


(2)なぜこの記事を切り抜いたか    

太平洋戦争を大東亜戦争と呼ぶことが、
自衛隊においては当たり前であるという由々しき事態に関して、
紹介した記事のため。


(3)自分はどう思うか?

大東亜戦争。

歴史の教科書で、
脚注に太字で記されていたから覚えている。

太平洋戦争の別名。

それにしてもここまで騒動が大きくなるとは…。

自衛隊のネトウヨ化が止まらない。

防衛大学校に招かれる講師が、
問題児ばかりだからということは以前も紹介したのだが、
普段の授業で一体何教えているんだと問いたくもなる。

「大東亜聖戦」と試しに拡散させてみたらどうだろう。

反応を探ってみてほしいというのは同意である。

同じ場所でも、
どう呼ぶかで意味合いは変わってくる。

名前はやはり大切である。


(4)今後、どうするか?    

・吉井理記氏に関する記事をスクラップする。

・大東亜戦争に関心を持つ。

・自衛隊がネトウヨ集団になりつつあることを忘れない。


…今回も自分の勉強がてら、
まとめてみました。
  

吉井理記氏に関する記事は、
以前も紹介しました。

自衛隊という組織の闇が、
少し見える気がします。


皆さんも、
名前の重要性に関心を持ちましょう。

尊称・蔑称・別名…。

意味合いが変わってくることは何より大切だからです。