今回紹介する記事は
2024年4月14日付けの
 
「毎日新聞」の記事です。
  
【33年ぶりの攻撃】


というタイトルで、
専門記者大治朋子氏が、
イスラエルとイランの両者が踏みとどまれば、
犠牲は回避できることについて、
紹介しています。

いつもどおり、
「4つ」の視点でこの記事を見ていきます。
 
(4つの視点についてはこちらをご覧ください)

 ☆新聞記事の紹介について

(発信者が重視するテーマに関してはこちらをご覧ください)

始めに読んでほしいブログについて

(1)内容の要約

 いらんが、
イスラエルに対して大規模な攻撃をした。

何百発ものミサイルと無人機を発射したという。

 イスラエルに対し「国家」が直接的な攻撃をするのは、
1991年の湾岸戦争でイラクのフセイン政権がスカッド・ミサイルを発射して以来。

33年ぶりのことだ。

 パレスチナ自治区ガザ地区を支配するイスラム組織ハマスとの戦闘でも明白なように、
イスラエルは、
受けた攻撃の何倍もの力で報復する。

いわば「X倍(何倍かは状況次第)返し」が鉄則であり、
そうすることで次の攻撃を抑止する、
という考え方がある。

 敵対勢力にしてみれば、
簡単に手出しができる相手ではない。

ましてや後ろには、
米国という超軍事大国が控えている。

 だがそれでも、
イランは今回、
やらざるを得なかった。

 在シリア・イラン大使館の建物がイスラエルによるとみられる空爆を受け、
イラン革命防衛隊の精鋭が殺害されたからだ。

 イランはイスラエルや米国など西側諸国だけでなく、
同じイスラム教徒の国々とも対立している。

イランはイスラム教徒の少数派であるシーア派が支配的な国で、
政治的にも軍事的にも急進的だ。

イスラム教徒の多数派スンニ派が有力な中東アラブ諸国にしてみれば、
「核兵器」をちらつかせてみせたり、
国内の紛争に介入してきたりする「やっかいな隣人」だ。

 近年、
こうした中東穏健派アラブ諸国は米国やイスラエルに接近する動きを目立たせてきた。

2022年6月には、
イスラエルが「中東防空同盟」の構築を発表。

米国主導の防衛ネットワークを立ち上げ、
「イラン包囲網」を露骨に強める枠組みを作った。

 今回のイランによる空爆は99%迎撃された。

イスラエル軍だけでなく、
ヨルダンやイラク上空で米軍機がイランの攻撃を阻むなど広く中東を巻き込んだ防衛戦となった。

「中東防空同盟が奏功した」と地元メディアは報じている。

 イランとしてみれば、
今回の報復でなんとかメンツを保ったものの、
「イランVSイスラエル+米国+中東の穏健アラブ諸国」の構図を世界にさらす結果になった。

 ネタニヤフはバイデンと緊急協議したが、
イランへのさらなる報復については何も公表していない。

保守強硬派が目立つイスラエル政権内部では、
即時報復を求める声もあるようだが、
そうすれば中東全体が火の海と化す。

 イスラエルとイラン、
両者がここで踏みとどまれば、
地域の市民の犠牲は回避できる。


(2)なぜこの記事を切り抜いたか    

イランが「やっかいな隣人」であることに関して、
紹介した記事のため。


(3)自分はどう思うか?

「イランVSイスラエル+米国+中東の穏健アラブ諸国」の構図

イスラエルのパレスチナ虐殺ばかりに目がいきがちだが、
イランも相当に危険な国であるということが露見した。

ちなみに中東戦争は、
過去に4回も勃発している。

イスラエルとイランの両国が踏みとどまれば、
失われなくていい命が多々あることを忘れてはならない。


(4)今後、どうするか?    

・大治朋子氏に関する記事をスクラップする。

・中東情勢に関心を持つ。

・イスラエルとイランの動きを追う。


…今回も自分の勉強がてら、
まとめてみました。
  

大治朋子氏に関する記事は、
以前も紹介しました。

イスラエルもイランもスポーツの世界大会に堂々と代表として出ているのに、
残念な限りです。

皆さんも、
イスラエルとイランに関心を持ちましょう。