今回紹介する記事は
2024年4月9日付けの
 
「毎日新聞」の記事です。
  
【苦難のパンの味】


というタイトルで、
専門記者大治朋子氏が、
「飢える隣人」にさらなる手を差し伸べてほしいことについて、
紹介しています。

いつもどおり、
「4つ」の視点でこの記事を見ていきます。
 
(4つの視点についてはこちらをご覧ください)

  ☆新聞記事の紹介について

(発信者が重視するテーマに関してはこちらをご覧ください)

始めに読んでほしいブログについて


(1)内容の要約

 イスラエルでは年に1度、
パンやパスタが買えなくなる時期がある。

店に在庫がっても売り場の棚に布をかけてしまい、
売ってくれなくなるのだ。

 ユダヤ教の「過ぎ越し祭」にまつわる慣習で、
ユダヤ教徒はこの時期、
パン種を入れずに焼いたクラッカー「マッツァ」を主食にする。

 旧約聖書の「出エジプト記」によれば、
かつてエジプトで奴隷にされていたユダヤの民は、
神の啓示を受けて指導者モーセに率いられてその圧政を逃れた。

アラビアの荒野をさまよいながら口にしたのは、
時間をかけて発酵されたやわらかいパンではなく、
すぐ簡単に焼けるマッツァだった。

 ひるがえって現代。

イスラエルと、
パレスチナ自治区ガザ地区を支配するイスラム組織ハマスによる戦闘は、
半年を迎えた。

 国連の調査機関は、
激戦地なったガザ北部が、
飢餓に見舞われる可能性があるとしている。

過去に飢餓が宣言されたのはソマリアと南スーダンだけだ。

 イスラエルで暮らすユダヤ人は、
そんなガザの人々の苦境をどう見ているのだろうか。

 イスラエル襲撃事件には、
ガザの一部市民もハマスの犯行に加わった。

世論調査や地元の報道によれば、
イスラエル側では「ガザ市民はハマスと同罪」という見方をする人が一定程度いる。

もちろん、
イスラエル市民すべてがガザ市民の「飢餓」を望んでいるわけではないが、
防ぐための人道支援を十分に尽くしているかといえばそうではない。

 ガザ市民の大半は攻撃には関わっていない。

ましてや幼い子どもたちには何の罪もない。

 「過ぎ越し祭」は、
単にユダヤの民の苦境を思い出すためだけの記念日ではなかろう。

 米国の非営利組織「アメリカユダヤ世界奉仕団」は「過ぎ越し祭」のマッツァを「苦難のパン」と呼ぶ。

今回の戦闘とは無関係だが、
以前に公表した資料によれば、
「マッツァは自由に、
健康に生きることを否定された奴隷の味」。

だからそれを忘れずに、
「飢えたすべての人を迎えて(共に)食べよう」と呼びかけている。

 ユダヤの民はエジプトを逃れ、
40年もの歳月を経て「カナン(パレスチナ地方の古い呼び名)」にたどりついたとされる。

その地でいま、
ガザの人々が飢えている。

「飢える隣人」に、
さらなる手を差し伸べてほしい。


(2)なぜこの記事を切り抜いたか    

パレスチナにおいて飢餓の危険常態であることに関して、
紹介した記事のため。


(3)自分はどう思うか?

毎日、
インターネット上で開戦から半年となるガザにおける悲惨な写真が飛び込んでくる。

その中で、
飢餓の宣言など、
地獄に等しい。

過ぎ越し祭のマッツァは苦難のパン。

健康に生きることを否定された奴隷の味。

今なお続く飢餓に胸が痛んでやまない。


(4)今後、どうするか?    

・大治朋子氏に関する記事をスクラップする。

・ユダヤ教の「過ぎ越し祭」に関心を持つ。

・「飢える隣人」に手を差し伸べる。

…今回も自分の勉強がてら、
まとめてみました。
  

大治朋子氏に関する記事は、
以前も紹介しました。

過去に国連から飢饉が宣言されたのは、
ソマリアと南スーダンだけなのに、
ここにパレスチナ自治区ガザが入るのは、
とても嘆かわしいことです。

皆さんも、
飢える人々に手を差し伸べる努力を自分のできる範囲でしましょう。