今回紹介する記事は
2024年4月13日付けの

「毎日新聞」の記事です。
  
【前例なき高みという深み】


というタイトルで、
専門編集委員伊藤智永氏が、
米国には「高み」でも、
日本は「深み」にはまっていることもあることについて、
紹介しています。

いつもどおり、
「4つ」の視点でこの記事を見ていきます。
 
(4つの視点についてはこちらをご覧ください)

  ☆新聞記事の紹介について

(発信者が重視するテーマに関してはこちらをご覧ください)

始めに読んでほしいブログについて


(1)内容の要約

 「3年間を経て日米同盟は前例のない高みに到達した。

我々がこの歴史的瞬間に至ったのは、
数年前には不可能と思われた方法で、
協働での能力を強化するために勇気ある措置を講じたからだ」

 高揚した表現で始まる「日米首脳共同声明・未来のためのグローバル・パートナ―」をじっくり読んだ。
内閣支持率の低迷する岸田文雄が、
いつの間にかそんな「高み」にいたとはつゆ知らなんだ。

 岸田文雄は米国で大歓迎され、
国内では見せない笑顔とジョークを振りまいた。

 しかし、
艦隊はウクライナ支援1.8兆円、
5年間で防衛費43兆円、
ミサイル共同開発や米軍艦船・航空機の整備などを約束した気前のよさへの称賛だと考えたら、
とても一緒に笑えない。

 「高み」と「勇気」の中核は、
防衛・安全保障協力の日米融合である。

自衛隊と在日米軍の「指揮統制枠組み向上」は「一体化」ではないというが、
海上自衛隊幹部から「現場ではすでに一体化が進んでいる」と自慢げに聞かされることは珍しくない。

 重い気分で新聞をめくると、
短い訃報に目が留まった。

 西本徹也さん87歳(元防衛庁統合幕僚会議議長)死去。

 業績を書いていないが、
宮沢喜一政権が、
カンボジア国連平和維持活動(PKO)へ初めて陸上自衛隊を派遣した時の陸上幕僚長である。

携行武器は拳銃・小銃のみ。

いかなる状況・判断・理由で、
どの程度撃ってよいか。

国会で激論があり、
西本氏は厳格な規則を現場と整合させることに腐心した。

 自衛隊と武器・平気に向き合う緊張感に、
隔世の感がある。

 次の陸幕長だった冨澤暉氏に電話した。

父は芥川賞作家。

東京都立日比谷高校を出て防衛大学校へ進んだ。

話はおのずと同盟の「高み」におよぶ。

 「米国がどこまで本気かという問題は常に残る。

時に応じ、
現実に即して、
生きた外交であがくしかない」

 寄らば大樹、
米国に遵うのが一番という外交がある。

いかに平和でも独立と自由を何より重んじる生き方がある。

米国には「高み」でも、
日本は「深み」にはまっていることもある。


(2)なぜこの記事を切り抜いたか    

気前良さが外交と勘違いしていることについて、
紹介した記事のため。


(3)自分はどう思うか?

おだてあげられると、
豚も機に登るような諸行をしてしまう老人を嫌でも見聞することがあった。

岸田文雄が米国で、
歓迎・笑顔・ジョークを振りまく姿勢に重ねてしまう。

ネトウヨ化している自衛隊においては、
米国との一体化をむしろ喜びとしか考えてないと思われる。

寄らば大樹、
米国に遵うのが一番いいという外交。

果たして本当にそれでいいのだろうか。


(4)今後、どうするか?    

・伊藤智永氏に関する記事をスクラップする。

・自衛隊と米軍の演習に関心を持つ。

・米国の「高み」と日本の「深み」を忘れない。


…今回も自分の勉強がてら、
まとめてみました。
  

伊藤智永氏に関する記事は、
以前も紹介しました。

元陸上幕僚長の言葉こそ、
もっと世に知られるべきで犯と思えてなりません。


皆さんも、
日本の外交と自衛隊に関心を持ちましょう。

寄らば大樹、
米国に従うのが本当にいいのか、
今一度一考していただきたいです。