今回紹介する記事は
2024年4月6日付けの

「毎日新聞」の記事です。
  
【戦略広報政治家の挫折】


というタイトルで、
専門編集委員伊藤智永氏が、
人には話し方や見せ方より大事なことがあることについて、
紹介しています。

いつもどおり、
「4つ」の視点でこの記事を見ていきます。
 
(4つの視点についてはこちらをご覧ください)

 ☆新聞記事の紹介について

(発信者が重視するテーマに関してはこちらをご覧ください)

始めに読んでほしいブログについて


(1)内容の要約

 夕刊締め切り後、
人影もまばらな自民党本部で総務局長(現選挙対策委員長)室から、
そっと出てくる人物とばったり出くわした。

 「おや、
なぜここに」。

見かけたのは旧知の世耕弘成。

しまったという顔にピンときた。

「選挙出るのか」。

伯父の世耕政隆が議員職中に亡くなり、
参院和歌山選挙区の補欠選挙が予定されていた。

当時30代の世耕弘成は慌てて、
「今日が初めての面談なので、
一つご内聞に」
と伏し拝む仕草をした。

腰の低い純朴な青年だった。

 以来四半世紀、
安倍晋三側近の一人として、
会う度に体が後ろへ反り返ってきたな、
と見上げる間もなく、
権力の階段を駆け上がっていく。

 いつしか首班への野望すら公言していた世耕弘成が、
安倍晋三の死後、
派閥パーティー裏金事件で離党に追い込まれた。

盛者必衰のことわり。

諸行無常の響きを聞く。

 世耕弘成は米ボストン大学コミュニケーション大学院(企業広報論)終了。

政界でも「広報戦略のプロ」を看板に、
ITを使ったメディア戦略とやらで勇名をはせ、
実際成果を上げたらしい。

だから、
安倍晋三も重用したのだろう。

 記者と戦略広報は相性がよくない。

事実は、
実像は、
真相は何か迫ろうとしているのに、
それを上手にいなしてみせる、
企業や権力者に都合よく世論を味方につけてみせる、
という手合いが胡散臭いのは当然だろう。

異論を承知であえて書くが、
それじゃフェイクニュースに化粧する広告屋と紙一重じゃないか。

 演説が苦手な元和歌山市長(故人)は、
「料亭の座敷で直立し、
世耕弘成に発声から厳しく指導される」
とこぼしていた。

 世耕弘成は祖父が創立した近畿大学理事長も兼ねる。

実弟も同大幹部で、
戦略公報で志願者数を日本一に倍増させた剛腕で知られている。

だが今、
教職員有志が世耕弘成辞任を求め、
3万筆超のオンライン署名を集めたそうだ。

 政界と大学界を広報で制覇した兄弟。

2人の戦略は大衆の支持なしに成就しなかった。

その挫折は、
世相を映す鏡のごとし。

 世耕弘成は、
参院政倫審での傲慢な弁明で墓穴を掘った。

「コミュ力」の伝説的な指南役が、
いざ自ら人前で話してみたら大失敗の図。

化けの皮が剥がれたと言ったら言い過ぎか。

 人には話し方や見せ方より大事なことがある。

正直。

真心。

教訓は常に平凡だ。


(2)なぜこの記事を切り抜いたか    

安倍晋三側近の一人である世耕弘成の盛者必衰について、
紹介した記事のため。


(3)自分はどう思うか?

自民党裏金事件で党から離党勧告を受け離党した世耕弘成は、
「家業」近畿大学理事長職は続投するつもりだが、
学内でも風当たりは強まっている。

近畿大学は世耕弘成の祖父弘一が事実上の創設者である。

近畿大学では教職員有志が「裏金事件」の渦中にいる世耕弘成が大学のトップに君臨することを問題視し、
「私たち教職員有志は、
世耕弘成に学校法人近畿大学理事長の辞任を求める―」。

と建学精神「『実学教育』と『人格の陶冶』」を語れぬ世耕弘成の辞任を求める署名活動を始めている。

近畿大学において、
世耕弘成は神様みたいな存在で、
批判などとんでもないという空気がある。

選挙の時に手伝うと出世が早いとも言われる。

北海道においてブラックアウトに見舞われた際、
経済産業大臣だったのが世耕弘成である。

あまりにも舐め腐った態度に、
被災地の一人として、
こいつは必ず凋落しろと思った安倍晋三一味の一人である。

(他にも多々いるのだが…。)

安倍晋三側近として権力の階段を駆け上がり、
首班の野望すら公言していた自称「広報戦略のプロ」が、
参院政倫審においてみせた傲岸な弁明で墓穴を掘った。

化けの皮が剥がれたら、
大半の安倍晋三一味がこんなものなのだと思われる。

正直・真心・平凡を忘れてはならないと胸に響く記事である。


(4)今後、どうするか?    

・伊藤智永氏に関する記事をスクラップする。

・世耕弘成の凋落に関心を持つ。

・安倍晋三側近の愚行を忘れない。


…今回も自分の勉強がてら、
まとめてみました。
  

伊藤智永氏に関する記事は、
以前も紹介しました。

盛者必衰のことわり、
諸行無常。

平家物語が現代においてこれほどあてはまる輩がいるとは、
驚きました。

自称デジタルを掲げる平井卓也や河野洋平のドラ息子河野太郎も、
同じ穴のムジナなので、
消えてほしいと思うばかりであります。


皆さんも、
人には話し方や見せ方より大事なことがあることを思いだしましょう。

正直・真心・平凡。

死語になりつつある今、
今一度取り戻したい言葉です。