水運「大運河」の異変 | 道新聞スクラップノート
今回紹介する記事は
2024年3月27日付けの
「毎日新聞」の記事です。
【水運「大運河」の異変】
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240616/21/otaru10teine20jouhou30/56/73/p/o0450037715452373312.png?caw=800)
というタイトルで、
専門記者赤間清広氏が、
スエズ運河とパナマ運河が、
世界の物流網における要であることについて、
紹介しています。
いつもどおり、
「4つ」の視点でこの記事を見ていきます。
(4つの視点についてはこちらをご覧ください)
☆新聞記事の紹介について
(発信者が重視するテーマに関してはこちらをご覧ください)
★始めに読んでほしいブログについて
(1)内容の要約
その話を最初に耳にしたのは、
昨年夏のことだ。
「水運の大動脈の一つが目詰まりを起こした。
大型船が大渋滞を起こしている」
年末になると、
事態はさらに悪化した。
「残る大動脈も通れなくなった。
これから一体、
どうなるのか」
水運関係者が心配するのは、
パナマ・スエズという二つの巨大運河のことである。
最初に「異変」が生じたのは、
大西洋と太平洋を結ぶ中米のパナマ運河だった。
全長80㌔。
途中の高低差を克服するため、
水路を複数の水門で区切り、
水の力でエレベーターのように船を上下させながら進む仕組みだ。
そのパナマを昨年、
歴史的な大干ばつが襲った。
当局の規制強化で、
1日40隻近かった通行料は一時、
半減した。
通行に伴う諸経費も高騰した。
この状況に追い打ちをかけたのが、
地中海と紅海をつなぐスエズ運河で起きた重大事だ。
こちらの事情はパナマ運河とはだいぶ異なる。
周辺海域で、
イエメンの親イラン武装組織「フーシ派」による商船への攻撃が激化。
危なすぎて回避せざるを得ないのだ。
二つの巨大運河は、
世界の物流網の要と言える。
そこを通れなくなった影響は計り知れない。
もっとも分かりやすいのは、
運航日数だろう。
米テキサス州からパナマ運河経由で東京に荷物を運ぶ場合、
これまでは40日程度で到着していた。
パナマ運河もスエズ運河も使わず、
アフリカ大陸の喜望峰沖をぐるっと迂回するルートの場合、
運行日数は優に60日を超えてしまう。
人件費や燃料費を含めてコストはその分、
かさむことになる。
パナマは間もなく雨期に入る。
しかし、
世界的な気候変動による問題がいつ収束するのか、
予測をするのは難しい。
一方、
フーシ派は攻撃理由として、
パレスチナ自治区ガザでイスラエルと戦闘を続けるイスラム組織ハマスとの連帯を掲げる。
こちらも早期解決は困難な情勢だ。
四方を海に囲まれた日本は輸出入の99%以上を海上輸送に頼っている。
水運はまさに命綱だ。
気候変動と地政学リスク。
遠い世界で起きている話のようでも、
決して人ごとではない。
(2)なぜこの記事を切り抜いたか
二つの巨大運河における異変について、
紹介した記事のため。
(3)自分はどう思うか?
運河とは水利・灌漑・排水・給水・船舶の航行などのために、
陸地を掘って造られた人工的な水路のことである。
パナマ運河は1903年に独立したパナマが、
1914年に完成させた運河である。
スエズ運河は1869年、
フランス人レセップスの努力により開通した全長160㌔の運河である。
アフリカ大陸の喜望峰沖をぐるっと迂回するルートは、
中学歴史で習った大航海時代を思い出す。
かつて学んだ世界史分野が、
現在においても通じると感じるときほど、
義務教育期間の勉強が重要だったと痛感する。
(4)今後、どうするか?
・赤間清広氏に関する記事をスクラップする。
・スエズ運河とパナマ運河の歴史に関心を持つ。
・水運は命綱であることを忘れない。
…今回も自分の勉強がてら、
まとめてみました。
赤間清広氏に関する記事は、
以前も紹介しました。
パナマ運河とスエズ運河が、
これほど世界に影響を持っているとは、
驚きの記事であります。
皆さんも、
運河に関心を持ちましょう。
過去を学んでこそ、
未来を考える契機になることが多々あるためです。
![](https://ln.ameba.jp/v2/ra/zBymKrvv?qat=view&qv=1-66-0&qpi=article_blog-entry&qr=&entry_id=%2212856389951%22&blogger_ameba_id=%22otaru10teine20jouhou30%22)
![](//sy.ameblo.jp/sync/?org=sy.ameblo.jp&initial=1)