今回紹介する記事は
2024年3月16日付けの
 
「毎日新聞」の記事です。
  
【うんざり政倫審】


というタイトルで、
専門編集委員伊藤智永氏が、
政治家の事件が規模も内容も昭和に比べて小さくなったことについて、
紹介しています。

いつもどおり、
「4つ」の視点でこの記事を見ていきます。
 
(4つの視点についてはこちらをご覧ください)

 ☆新聞記事の紹介について

(発信者が重視するテーマに関してはこちらをご覧ください)

始めに読んでほしいブログについて

(1)内容の要約

 テレビで参院政倫審を視聴し、
どっと疲れた。

中身のない割に、
やたら雄弁なしらを切る口上を延々聞かされたからだろう。

見せ物にもなってやしない。

全部見た人がどれほどいたか。

 社説なら、
「疑問はますます深まった」と怒るのが正しい反応だが、
コラムの勝手で言わせてもらえば、
もううんざり。

自民党幹部に聞くと、
週明けの衆院政倫審も、
「驚く話は出ない」。

 政治資金パーティー裏金事件のうんざり感は、
追及の仕方と別にある気がする。

この泥沼をいくらさらっても、
ろくなモノは出てこない。

多くの人がうすうすそう感じているのではないか。

政治家による長年の組織的違法行為は許しがたい。

1人で裏金数千万円というのも常識外れ。

森喜朗はいろいろ語れるはずだ。

でも、
始まりや仕組みや続けた理由を知っても、
巨悪とかけ離れたあまりのみみっちさに、
きっと拍子抜けするに違いない。

 「裏金議員」の見本といえば、
薗浦健太郎。

麻生太郎の側近で、
安倍晋三の補佐官だった。

派閥を介さず権力の威光を背に個人で集めたパーティー収入約4900万円も、
政治資金収支報告書に記載せず、
政治資金規正法違反の罪で罰金100万円、
公民権停止3年の略式命令を受けた。

 裏金はどうしたか。

東京・銀座で遊興費に使っていたとの週刊誌報道もあったが、
読売新聞に興味深い記事が載った。

 パーティー収入ではないが、
政治とカネの問題でいつも論点になっている旧文通費のことだ。

国会議員は歳費(給与)と別に毎月100万円支給され、
使途を明らかにする必要がない。

 刑事事件の訴訟終結後に閲覧できる刑事確定記録によると、
薗浦健太郎の元政策秘書(有罪確定)は東京地検特捜部の事情聴取に、
「旧文通費」から、
薗浦健太郎が自宅とは別に家族と過ごすマンションの家賃、
国民健康保険料や国民年金保険料、
住民税などの公租公課を支払っていたと供述したそうだ。

要は生活費である。

 薗浦健太郎は読売新聞の取材に、
「私的な支出を立て替えた場合には、
歳費から差し引いていたと認識している」
と答えたらしい。

 ロッキード事件の特捜検事だった堀田力氏は、
平成の終わりに、
「政治家の事件が規模も内容も昭和に比べて小さくなった。

これは進歩なのかな」と述懐していた。

怒るべき事件への怒りも萎える。

政治が縮んでいる。


(2)なぜこの記事を切り抜いたか    

巨悪どころかあまりのみみっちさに拍子抜けすることについて、
紹介した記事のため。


(3)自分はどう思うか?

薗浦健太郎が基準になるだろう。

裏金問題が報じられた時、
起訴のハードルがどのくらいかという声が出た時、
名前が挙がったのが麻生太郎の側近で安倍晋三の補佐官った薗浦健太郎。

安倍晋三が返り咲いてからの自民党は、
巨悪というより小悪党集団の集まりみたいになった。

国の底が抜けるような悪行三昧をしつつ、
よく調べていくと狡いというかみみっちぃことばかりしているのである。

問題は、
怒るべき事件への怒りも萎えることが、
常態化していったことだろう。

ゆえに、
言わなきゃいけないことを言わないうちに、
まともな人間がニュース番組から降板させられる事態が続いた。

挙句の果てには、
忖度という言葉が当たり前になってしまった。

小悪党が支配する国ジャパンには、
正直言ってうんざりだ。


(4)今後、どうするか?    

・伊藤智永氏に関する記事をスクラップする。

・裏金議員を忘れない。

・巨悪が小悪党へと縮んでいることを忘れない。


…今回も自分の勉強がてら、
まとめてみました。
  

伊藤智永氏に関する記事は、
以前も紹介しました。

裏金数千万円の常識外れが無罪放免や森喜朗は語れるはずなのに呼びもしない、
こんな連中が未だこの国の権力を牛耳っていること自体、
国難と思えてなりません。


皆さんも、
裏金議員の許しがたい違法行為を忘れないようにしましょう。

選挙で落とすことが、
有権者にできる意思表示の一つなのですから。