今回紹介する記事は
2024年3月16日付けの
 
「毎日新聞」の記事です。
  
【もはや「リンリ」もない】


というタイトルで、
論説委員佐藤千矢子氏が、
自民党派閥の裏替え事件では、
リンリの言葉がむなしく響くことについて、
紹介しています。

いつもどおり、
「4つ」の視点でこの記事を見ていきます。
 
(4つの視点についてはこちらをご覧ください)

 ☆新聞記事の紹介について

(発信者が重視するテーマに関してはこちらをご覧ください)

始めに読んでほしいブログについて


(1)内容の要約

 「リンリ、
リンリと鈴虫のように騒ぐばかり」。

かつて衆院選で政治倫理問題が争点になると、
当時の中曽根康弘はこんなふうに野党を揶揄し、
世間の批判を浴びた。

 自民党派閥の裏金事件では、
多くの国会議員の順法精神が疑われ、
政治倫理の底が抜けたような事態に、
リンリの言葉がむなしく響く。

衆参両院の政倫審では、
出席議員の保身が目立った。

 平野貞夫は、
政治倫理審査会の設立に、
衆院事務局の職員として関わった「生き地引」的な存在だ。

 ロッキード事件で1983年に田中角栄に1審実刑判決がくだると、
野党は議員辞職勧告決議案を本会議にかけて採決するよう求め、
国会はもめた。

衆院議院運営委員長だった小沢一郎らが、
疑惑議員の釈明の場を作って打開しようと政倫審設立に動いた。

 強い権限を設ける案も検討された。

だが、
与野党協議が大詰めを迎える直前、
田中角栄が脳梗塞で倒れ、
野党の熱が冷めていったという。

「平野貞夫・衆議院事務局日記」には、
田中角栄の入院が起こした変化が描かれている。

 平野貞夫は最近、
ネット番組デモクラシータイムスの「3ジジ放談」で、
次のように語った。

 政倫審は、
「肝心なところは骨抜きにしているから、
本当の究明はできない」。

裏金事件の後始末を見ると、
「議会政治ではない、
日本はまだ」と。

 その通りだと思う。

政倫審は原則非公開で、
出席議員は偽証罪に問われない。

こんなに緩い仕組みでも、
自民党議員らは公開か非公開か、
出席するかしないかで迷走し、
野党議員の一部からは「相当厳しい制度だ」と評価の声が上がる。

国民は置き去りだ。

 今年は、
1874年に板垣退助が選挙による国会開設を求め、
自由民権運動が始まって150年で、
「日本議会史にとって重要な年」という言葉が返ってきた。

 「議会政治を反省するよい機会だが、
何もしない。

健全な政治教育がなされず、
権力が情報公開に後ろ向きなことが、
政権交代や議会政治の改善を妨げている」

 裏金事件のうみを出し切り、
関係者が責任を取り、
政治改革にどうつなげるか。

議会制民主主義の力が試されている。


(2)なぜこの記事を切り抜いたか    

「議会政治ではない日本」について、
紹介した記事のため。


(3)自分はどう思うか?

1874年に板垣退助が選挙による国会開設を求め、
自由民権運動が始まって150年で、
「日本議会史にとって重要な年」。

板垣退助が今の日本を見たら、
どれほど嘆くだろうか。

政倫審は原則非公開で、
出席議員は偽証罪に問われない。

こんなに緩い仕組みでも、
自民党裏金議員は公開か非公開か、
出席するかしないかで迷走…、
ってどこの後進国だよである。

選挙で該当する奴等全員落とすからな!という仕組みがあればまだいいが、
そんなものもない…。

日本は議会制民主主義を取り入れている、
と学生時代の社会科で都度習うものの、
日本はまだ議会政治じゃないことを忘れてはならない記事である。


(4)今後、どうするか?    

・佐藤千矢子氏に関する記事をスクラップする。

・政倫審の緩さに関心を持つ。

・裏金議員の身の振り方をつぶさに観察する。


…今回も自分の勉強がてら、
まとめてみました。
  

佐藤千矢子氏に関する記事は、
以前も紹介しました。

自民党裏金議員、
選挙で再選されれば禊は済んだとほざき出すのが、
火を見るより明らかなので、
落選という鉄槌が下ることを願わずにはいられません。

皆さんも、
裏金議員に関心を持ちましょう。

骨抜き政倫審にさえ、
公開非公開でもめ、
出席欠席で迷走する輩は、
国会議員である必要はないのですから。