今回紹介する記事は
2024年2月29日付けの
 
「毎日新聞」の記事です。
  
【社歌と教育勅語】


というタイトルで、
東京学芸部吉井理記氏が、
教育勅語にも美化がちりばめられていることについて、
紹介しています。

いつもどおり、
「4つ」の視点でこの記事を見ていきます。
 
(4つの視点についてはこちらをご覧ください)

新聞記事の紹介について

(発信者が重視するテーマに関してはこちらをご覧ください)

始めに読んでほしいブログについて


(1)内容の要約

 読者に差して益する話ではないが、
毎日新聞には社歌がある。

…今の時代、
少し気恥ずかしい。

そもそも謙遜に満ちた社歌・校歌はない。

♪弊社はまだまだ発展途上
社員一同未熟者~とか。

 つまり、
個人が自画自賛すると眉をひそめられるが、
企業や学校、
はては国家ではむしろ歓迎される。

 最近、
広島市の松井一実が「職員研修」に用いていると報じられた教育勅語にも、
美化がちりばめられている。

 冒頭、
日本の過去を「臣民すべてが皆心を一つにして、
代々忠孝の美風を全うしてきた」(文部省「尋常小学修身書」の訳)とたたえるが、
そんな時代は存在したことはない。

明治までの日本は内乱と政争の歴史である。

 続いて「臣民」に「夫婦相和し」「朋友相信じ」「法に遵い」「一旦緩急あれば義勇公に奉じ」ることを通じ、
「もって天壌無窮の皇運を扶翼すべし」(そして永遠に続く皇室を支えよ)と命じる。

だれが?

もちろん明治天皇だ。

教育勅語の主語は「朕」。

天皇主権の時代の産物である。

 松井一実はそこに、
「民主主義を取り込もうとする内容」を見いだしたという。

珍説と言うほかない。

 その教育勅語の発布から55年後、
大日本帝国は滅んだ。

昨年の刑法犯認知件数は約70万件だが、
戦前の1934年は約157万件。

少なくとも、
国家の維持や「法に遵」う精神の向上に役だった形跡はない。

ついでに言えば、
「裏金」を積んでいた自民党の安倍派には、
教育勅語復権を唱える議員が多かった印象がある。

 教育勅語を知ろうが知るまいが、
昔も今も仲の良い夫婦や友情に厚い人はいた。

それだけの話だ。

なのに教育勅語を持ち出したがるのはなぜだろう?

 ちなみに僕も社歌は歌えないが、
何とか毎日新聞で仕事を続けられている。


(2)なぜこの記事を切り抜いたか    

教育勅語に執着する政治家ほど危険なものがないことについて、
紹介した記事のため。


(3)自分はどう思うか?

地方自治体首長によって、
国政に対しても多少影響が与えられることがある。

例えば、
衆院補選島根1区。

島根県知事は新型コロナ対策において、
国の方針に対して悪いものは悪いという人だ。

よって、
島根県全体に国政に対してノーをつきつける機運が醸成され、
「保守」王国と言われた自民党が敗北した。

自分の自治体首長がまともな人だとありがたいことこの上ないが、
グズが鎮座しているようだとその自治体の近未来は暗い…。

広島市の松井一実は、
なぜこうも教育勅語に執着しているのかと思って検索してみたら、
真っ先に「日本会議」が出てきた。

加えて、
広島は岸田文雄のお膝元なので、
さもありなん。

そういえば、
森友学園幼稚園においては、
園児に教育勅語を暗唱させていたよな…。

滅んだ大日本帝国にあやかろうとする輩といい、
裏金を積んでいた自民党安倍派といい、
銃殺された安倍晋三絡みばっかりなんだ。

教育勅語を持ち出す政治家に関しては、
殊更注意する必要があると思う記事である。


(4)今後、どうするか?    

・吉井理記氏に関する記事をスクラップする。

・教育勅語を持ち出したがる政治家に関心を持つ。

・地方自治体首長がまともなところと碌でもないところを調べる。


…今回も自分の勉強がてら、
まとめてみました。
  

吉井理記氏に関する記事は、
以前も紹介しました。

今も教育勅語を覚えさせるような奴は、
碌なものではないと戦争を経験した亡き祖母が語っておりました。

皆さんも、
教育勅語を持ち出す政治家に関心を持って下さい。

日本会議の影が見え隠れしますから。