今回紹介する記事は
2024年1月20日付けの
 
「毎日新聞」の記事です。
  
【宏池会の呪い】


というタイトルで、
専門編集委員伊藤智永氏が、
宏池会はどういうわけか輩出した首班たちが、
漏れなく哀れな末路をたどっていることについて、
紹介しています。

いつもどおり、
「4つ」の視点でこの記事を見ていきます。
 
(4つの視点についてはこちらをご覧ください)

 ☆新聞記事の紹介について

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始めに読んでほしいブログについて


(1)内容の要約

 岸田文雄が自民党岸田派(宏池派)の解散を表明した。

最初は「検討使(ます)」と歯切れが悪く、
総裁なのに他派閥のことなど我関せず。

3年間で3000万円も収入を隠していたとバレたら、
派閥自体なくしてしまう発想は、
パソコンをドリルで壊してしまうのと似ている気がする。

 あれこれ腑に落ちないが、
ともあれ綸言汗の如し。

果たしてこれで延命できるのか。

逆に命取りになるかもしれない。

 連想するのは、
宏池会の大先輩・宮澤喜一の失敗である。

約30年前、
やはり政治とカネの問題で始まった政治改革を巡り、
「私はウソを申さない」と大見えを切って実行できず、
退陣どころか下野に追い込まれた。

泉下の宮澤喜一が、
「岸田文雄よ、
お前もか」
とうめく展開になるか、
ならないか。

 宏池会は一番歴史が古い「保守本流」を名乗る名門派閥。

しかし、
どういうわけか輩出した歴代首班たちは、
漏れなく哀れな末路をたどっている。

 池田勇人と大平正芳は在任中、
無念の病に倒れ、
鈴木善幸は党内から総裁再選を阻止されて政権を突然、
放り出した。

 宏池会から派生した分派の首班である麻生太郎も、
総裁選に敗れて野党に転落。

かつて宏池会に所属し現在無派閥の菅義偉は、
鈴木善幸コースだ。

 首班になれなかった会長たちも、
「敗北の法則性」を免れない。

前尾繁三郎は、
政界屈指の教養人だったが、
時の佐藤栄作の権謀術数に翻弄されて会長を追われた。

「プリンス」加藤紘一は、
森喜朗一味の頭角を企てて潰され、
失脚した。

 会長ではないが、
河野洋平と谷垣禎一は、
野党時代の自民党総裁を務めながら、
政権復帰にあたって党内から足を引っ張られ、
首班になれなかった。

 政治家の運命は酷薄にせよ、
特定派閥のリーダーが代々こうまで不遇なのは、
「呪いのDNA」でも受け継いでいるのか。

 強いて理屈をつけるなら、
有名な「振り子の法則」説が思い浮かぶ。

自民党政権が長すぎると、
派閥間で議事政権交代をするしかない。

タカかハトか、
バラマキか引き締めか、
抗争か融和か。

 対立軸は時々違っても、
論争的な政権の後は、
官僚気質の「公家集団」とヤユされる宏池会に後始末を委ねる場合が多く、
それまでのツケを負わされがちだというのだ。

ひょっとして岸田文雄も歴史的な政変を招来する「宿命の人」なのかもしれない。


(2)なぜこの記事を切り抜いたか    

宏池会から垣間見る自民党の歴史について、
紹介した記事のため。


(3)自分はどう思うか?

「聞く力」やノートの存在を覚えている国民は、
果たしてどれだけいるだろうか。

「検討使」はいまだに使っているようだが…。

隠していたらパソコンをドリルで壊してしまうから、
ドライバーでPC破壊しようとして逮捕された池田佳隆を鑑みるに、
もはや証拠隠滅は自民党のお家芸。

世耕弘成の記憶がないから記録があったもだけど、
国会答弁の際、
普通なら岸田文雄に一礼するのだが、
無視してしないあの様を鑑みるに、
弘成は文雄に相当ブチ切れているな…。

この記事では、
宏池会の歴史を紹介している。

支持率一桁の森喜朗一味に対して反乱を起こして鎮圧された加藤紘一は、
確か学生時代にテレビで視聴した。

最強の野党自民党を率いた河野洋平と谷垣禎一が鳴れなかった首班になったのが、
安倍晋三という反知性者…。

「呪いのDNA」・「振り子の法則」・「公家集団」…。

社会科の勉強でも習わない言葉が出てきて、
個人的には面白いのだが、
「保守本流」が変節し続ける岸田文雄の行き着く先が、
国民まで巻き込まれる哀れな末路でないことを祈りたい。

行きたいなら一人で行けである。


(4)今後、どうするか?    

・伊藤智永氏に関する記事をスクラップする。

・自民党の歴史に関心を持つ。

・法則性を追う。


…今回も自分の勉強がてら、
まとめてみました。
  

伊藤智永氏に関する記事は、
以前も紹介しました。

自民党の歴史を振り返ることで、
新たな発見があると思います。


皆さんも、
国会審議に関心を持ちましょう。

曲がりなりにも最高権力者である岸田文雄の一手が、
安倍派のクビを取って支持率回復に向かうのか、
森喜朗に逆らえずお茶を濁して終わるのか。

主権者は政治家ではなく国民なのですから。