今回紹介する記事は
2023年12月23日付けの
 
「毎日新聞」の記事です。
  
【人が人を殺すのは】


というタイトルで、
専門編集委員伊藤智永氏が、
デマを信じる心と体は、
人々と社会に醸成されていったことについて、
紹介しています。

いつもどおり、
「4つ」の視点でこの記事を見ていきます。
 
(4つの視点についてはこちらをご覧ください)

 ☆新聞記事の紹介について

(発信者が重視するテーマに関してはこちらをご覧ください)

始めに読んでほしいブログについて

(1)内容の要約

 今年後半を費やしたウクライナの反転攻勢は失敗した。

ゼレンスキー大統領は50万人を追加動員すると言い出している。

 英国放送協会(BBC)が、
戦場で両目両腕を失ったウクライナ青年と妻の姿を伝えている。

「地雷原へ自殺突撃を命じられている」
という兵士の証言もある。

 ウクライナ兵のヘッドカメラやドローンで撮った最前線の非公開動画を見た。

ロシア兵はざんごう内で抗戦せず、
身を投げ出すように撃ち殺されていく。

「自暴自棄の自殺に近い」
と解説された。

我に返ると、
長く正規できない。

 イスラエル軍が、
ガザでイスラエル人の人質3人を射殺した。

3人は自爆テロを疑われないよう上半身裸で、
白旗を掲げていたが、
それでも兵士は発砲し、
他の兵士も続いた。

上官が撃つなと命じても、
兵士らは撃った。

軍は違法な誤射だと認めている。

 イスラエル兵は何十年も日ごろから、
パレスチナ人をこのように撃ってきた。

訓練された兵士にも、
イスラム組織ハマス戦闘員のパレスチナ人と、
イスラエル人の区別が実はついていない。

これを誤射と呼んでいいのか。

ハマスの襲撃に対する反攻で、
パレスチナ人犠牲者は2万人を超えた。

うち8000人は子どもである。

 ロシアとウクライナでもソ連解体後、
日常的な暴力が長年続いた。

戦争は歳月をかけて、
人々と社会の感覚を「殺人機械」に順応するまで、
「訓練」した後にしか行えない。

 100年前の関東大震災で起きた朝鮮人虐殺に関する陸軍の公文書が、
新たに見つかった。

東京や千葉の虐殺には軍や警察が関与していたが、
新聞所に記された埼玉の虐殺では、
警察や在郷軍人会は一部民衆の暴発をやめようとしてできなかった様子が、
報告されている。

 私たちの曽祖父世代が、
虐殺に走ったのはなぜなのか。

当時、
日本には大陸で朝鮮人討伐を経験した元兵士が少なからずいた。

「武装した朝鮮人が襲ってくる」
というデマを信じる心と体は、
人々と社会に醸成されていた。


(2)なぜこの記事を切り抜いたか    

ウクライナとロシア、
イスラエルとパレスチナ、
日本と朝鮮について、
紹介した記事のため。


(3)自分はどう思うか?

ロシアのウクライナ侵攻に関しての話題がほとんど報じられなくなった。

プーチン批判をしていたナワリヌイ氏が獄死したことや、
プーチンの大統領再選濃厚は報じられるのにである。

「地雷原へ自殺突撃を命じられる」

「自暴自棄の自殺に近い」

ウクライナ兵やロシア兵の悲惨な死がどうして報じられないのか。

イスラエル軍が、
白旗を掲げていたイスラエル人の人質3人を射殺。

パレスチナ人とイスラエル人の区別がついていないって、
誤射よりも罪深い状態ではないのか。

戦争は歳月をかけて、
「殺人機械」に「訓練」した後にしか行えないということも頷ける。

松野博一が再三否定していた朝鮮人虐殺公文書が新たに見つかった。

私たちの曽祖父世代が、
虐殺に走ったことは間違いない。

悪貨は良貨を駆逐する。

蔓延るネトウヨの言動を鑑みるに、
デマを信じる心と体は、
今でも人々と社会に醸成されていると思えてならない。


(4)今後、どうするか?    

・伊藤智永氏に関する記事をスクラップする。

・戦争は「殺人機械」に順応するまで「訓練」した後にしか行えないことに関心を持つ。

・ロシアのウクライナ侵攻やイスラエルのガザ攻撃と日本の朝鮮人虐殺を忘れない。

…今回も自分の勉強がてら、
まとめてみました。
  

伊藤智永氏に関する記事は、
以前も紹介しました。

伊藤智永氏2023年最後の記事ですが、
戦争の悲惨さが凝縮されていると思われます。


皆さんも、
デマを信じる心と体にならないように努めましょう。