今回紹介する記事は
2023年11月26日付けの
 
「毎日新聞」の記事です。
  
【馳浩の「機密費」発言撤回 誤認?何をどう?】


というタイトルで、
放送タレント松尾貴史氏が、
国会議員を何期も務め、
県行政の責任者でもあり、
元国語教師に、
どんなプレッシャーをかければ恥ずかしい言い逃れをさせることができるのかについて、
紹介しています。

いつもどおり、
「4つ」の視点でこの記事を見ていきます。
 
(4つの視点についてはこちらをご覧ください)

 ☆新聞記事の紹介について

(発信者が重視するテーマに関してはこちらをご覧ください)

始めに読んでほしいブログについて

(1)内容の要約

 日本には「内閣官房機密費」というものがあるらしい。

内閣官房長官室の大金庫で保管されているであろう大金のことだ。

内閣官房長官の判断で使われるもので、
何に使っても責められることがなく、
使った際の領収書は必要ではないらしい。

インボイス(適格請求書)制度も関係ないのだろう。

何のためにあるのかと言えば、
内閣官房長官の裁量や判断でいつでも使える経費だという。

国の「事務」や「事業」ならば隠し立てする必要がないのに、
なぜか使い道や支払先が公開されることが一切ない。

 原資は、
私たちが納めた税金である。

その使途が隠されたままでいいという奇妙な決まりはなぜあるのだろうか。

正しいことに使っているのならば公にできないはずがない。

官房機密費は正式名称ではない。

正しくは「内閣官房報償費」という。

報償とは、
「損失に対する弁償」、
「仕返し」という意味らしい。

つまり、
何かを誰かに頼んで無理を聞いてもらった埋め合わせに使うということなのだろうか。

例えばマスコミ各社にも配られ、
政府批判に手心を加えるようなことがないと言えるのだろうか。

公表されないのなら、
相手も安心して受け取ることだろう。

 石川県の馳浩が東京都内での講演で、
東京五輪の招致活動で、
国際オリンピック委員会(IOC)の委員たちに、
アルバムを作って「贈った」のだという。

1冊20万円もするものだそうで、
「105人」に贈ったのならば、
単純計算で2100万円かけたということになる。

当時、
安倍晋三から、
「馳、
必ず勝ち取れ。

金はいくらでも出す、
官房機密費もあるから」
と命ぜられたのだという。

既に汚職にまみれた東京五輪だが、
ここへ来て、
聴衆の面前で自らも加担した贈賄の疑いについて吐露したのだから大騒ぎになっている。

 ところがこの御仁、
どこから横やりが入ったのか脅されたのか、
あっさり発言を撤回してしまった。

「私自身の事実誤認もある発言で全面的に撤回する」のだという。

さて、
これはてっかいできるものだろうか。

表現の行き過ぎなどで失言があった場合、
「撤回しておわびする」となることはよくあることだ。

 しかしこの場合、
一体何をどう誤認するのだろうか。

当時の安倍晋三から、
「馳」と直接名指しで命令を受けて自身が実行した行為を語った中のどこをどう撤回するのか。

本当に事実誤認だったのなら、
そんな精神状態だか、
そう認識していた人物をトップに据えている石川県民は心もとなかろう。

事実誤認でないのだとすれば、
大うそをついていることになる。

どちらに転んでも大問題ではないか。

 記者たちから、
「事実と誤認する部分がどういうところか具体的な説明を」
「誤解を与える内容とは、
どういう誤解を与える者か説明を」
と再三問われても、
「五輪招致にかかわる問題でもあるので、
改めて全面的に撤回した」
などと繰り返すのみだ。

国会議員を何期も務め、
県行政の責任者でもあり、
元国語教師に、
どんなプレッシャーをかければ、
こんな恥ずかしい言い逃れをさせることができるのだろうか。


(2)なぜこの記事を切り抜いたか    

大ウソつきを首長に選んでしまった自治体の地獄絵図について、
紹介した記事のため。


(3)自分はどう思うか?

「内閣官房機密費」を最初に知ったのは、
政権交代時において、
麻生太郎一味の官房長官であった河村建夫が、
腹いせとばかりに巨額の官房機密費を最後に使いまくったことである。

原資は税金、
使途は隠されたままでいい、
正式名称は「内閣官房報償費」。

報償とは、
「損失に対する弁償」、
「仕返し」という意味らしい。

何かを誰かに頼んで無理を聞いてもらった埋め合わせに使う。

マスコミ各社にも配られ、
政府批判に手心を加えるようなことがないとどうして言えるのだろうか、
否言えない。

安倍晋三一味で菅義偉、
菅義偉一味で加藤勝信、
岸田文雄一味で松野博一…。

かなわぬ願望だが、
須らく公表してもらいたい。

受け取ったマスゴミともども、
公開処刑してもらいたいほどである。

さて、
安倍晋三から特命を受けて、
東京インパールシロアリンピック招致に「機密費」を使ったと高らかに暴露した馳浩。

横やりや脅しをしたのが森喜朗か誰かも、
ゲロっていただきたい。

保守王国石川でさえ、
震災対応における馳浩の対応は怨嗟の念が渦巻いているという。

自民党支持は変わらないけれど、
馳浩は駄目だとのこと。

震災前から記者会見に制限をかけるというアホなことをしてきたが、
震災復興に万博開催をと維新支持を公言するトンチンカンなのである。

自分の住む地方公共団体の首長に反知性を選ぶと、
いざ被災地になった際に更なる地獄絵図となることを感じてやまない記事である。


(4)今後、どうするか?    

・松尾貴史氏に関する記事をスクラップする。

・「内閣官房報償費」に関して調べる。

・馳浩のダメさを追いかける。


…今回も自分の勉強がてら、
まとめてみました。
  

松尾貴史氏に関する記事は、
以前も紹介しました。

首長が馳浩だということに、
石川県民の皆様がお気の毒でなりません。


皆さんも、
地方公共団体の首長を選挙で選ぶ際は、
慎重に慎重を重ねて投票しましょう。

反知性を頭に据えたら、
住民の生殺与奪を与えてしまうことになるのですから。