今回紹介する記事は
2023年8月16日付けの
 
「毎日新聞」の記事です。
  
【ヤマップの10年】


というタイトルで、
論説委員元村有希子氏が、
「山のカーナビ」開発の原点について、
紹介しています。

いつもどおり、
「4つ」の視点でこの記事を見ていきます。
 
(4つの視点についてはこちらをご覧ください)

  ☆新聞記事の紹介について

(発信者が重視するテーマに関してはこちらをご覧ください)

始めに読んでほしいブログについて


(1)内容の要約

山に行く際、
忘れてならないのは、
「地図・水・雨具」。

近ごろはスマートフォンも必携だ。

カメラや時計として使えるだけでなく、
安全を守ってくれる。

 近年、
登山者の2人に1人が利用しているという地図アプリ「YAMAP(ヤマップ)」

登山の地図をあらかじめスマホに取り込んでおくことで、
「圏外」が多い山の中でも現在地が地図上に表示される。

「山のカーナビ」だ。

 警視庁の統計では昨年、
3506人が山で遭難し、
3分の1以上が「道迷い」だった。

 こうした時代を防ぐためYAMAPは誕生した。

だが、
開発者の春山慶彦氏はITの専門家ではない。

まして経営のプロでもなかった。

 原点は、
20代で体験したアラスカ暮らしにあった。

極北の地で伝統的な狩猟生活を送るイヌイットの人々が、
高性能なGPS端末を使いこなしていることに、
「おったまげた」という。

 通信が途絶しても、
宇宙から衛星がとらえる位置情報は消えない。

転機の急変が生死を左右する過酷な気候に生きる者にとっ手の生命線だった。

 誰もが持ち歩くスマホがその役割を果たせたら、
もっと山は安全になる-。

2011年、
春山氏は山歩きの最中に思いついた。

 エンジニアの義兄に相談して2年がかりで具体化し、
たった1人で起業した。

 無料で公開したが、
利用者はなかなか増えなかった。

自ら山に登ってPRし、
不具合や要望を24時間受け付けて改善していった。

 春山氏が目指したのは、
ここの便利さを超えた「集合知」の実現だ。

情報を登山者が書き込むと、
他の利用者が読んで参考にする。

こうした利点も歓迎され、
普及が加速した。

 2019年には「みまもり機能」を追加した。

利用者同士がすれ違う時、
近距離の身に仕える無線通信で情報を交換する。

万一、
遭難して携帯が使えない場合でも、
山ですれ違った人々の記録を分析すれば、
捜索場所を絞り込める。

 実際、
救助につながったケースもある。

登山届と組み合わせることで確度が増すとして、
16の府県警と連携協定を結んだ。

 起業から10年。

YAMAPは、
山の安全に欠かせないインフラになった。

それでも、
「まだ1合目、
スタートラインに立ったところである」
と春山氏は言う。

 どんな山頂を描いているのか。


(2)なぜこの記事を切り抜いたか    

ITの専門家でも経営のプロでもない人が「山のカーナビ」で起業したことに関して、
紹介した記事のため。


(3)自分はどう思うか?

登山はしないので、
この記事で「山のカーナビ」である地図アプリ「YAMAP(ヤマップ)」を知った。

開発者がITの専門家でも経営のプロでもなく、
原点が山登りでもないことに加え、
アラスカ暮らしにおける体験で、
イヌイットがGPS端末を使いこなすことというのも興味深い。

目指した「集合知」の実現は、
「みまもり機能」を追加して、
山の安全に欠かせないインフラとなった。

一刻も早く道警も連携協定を結んでほしい。



(4)今後、どうするか?    

・元村有希子氏に関する記事をスクラップする。

・YAMAPに関心を持つ。

・確度が増す事例を探す。


…今回も自分の勉強がてら、
まとめてみました。
  

元村有希子氏の記事に関しては、
以前紹介しました。

「山のカーナビ」である地図アプリ「YAMAP(ヤマップ)」が、
一人でも多くの方に知れ渡ることを願います。


皆さんも、
「集合知」の実現を応援しましょう。

確度が増すことで助かる人が増えるのであれば、
遍く天下に知れわたることがいいと思うからです。