今回紹介する記事は
2023年7月22日付けの
 
「毎日新聞」の記事です。
  
【敬愛された女性政治家】



というタイトルで、
専門編集委員伊藤智永氏が、
本物の政治家であれば、
性別は誰も問題にしないことについて、
紹介しています。

いつもどおり、
「4つ」の視点でこの記事を見ていきます。
 
(4つの視点についてはこちらをご覧ください)

  ☆新聞記事の紹介について

(発信者が重視するテーマに関してはこちらをご覧ください)

始めに読んでほしいブログについて


(1)内容の要約

 フランス人女性のシモーヌ・ベイユといえば、
日本では20世紀前半の思想家のことだ。

哲学教師、
工場労働者、
スペイン内戦やレジスタンスの闘志を遍歴し、
残された十数冊のノートが戦後、
「重力と恩寵」と題して出版され、
今も熱烈な愛読者がいる。

 一方、
多くのフランス人が同じ発音の声明を聞いて思い浮かべるのは、
20世紀後半の政治家である。

その不屈の生涯を描いた映画「シモーヌ フランスに最も愛された政治家」が、
28日から公開される。

 1970年代前半、
フランスの世論は人工妊娠中絶の合法化を巡りに二分した。

 ベイユは哲学論争やフェミニズムの権利主張を避け、
産んだ子を母として育てられるのかに論点を絞り、
「喜んで中絶する女性はいない。

中絶が悲劇だと確信するには女性に聞けば十分である」
と説く。

ついに反対派から、
「中絶に反対だが、
法案は支持する」
との発言を引き出し、
採決で逆転勝利した。

約20年後の出生率回復につながったとも評価される。

 「胎児大領虐殺はナチスと同じ」。

心ない攻撃も受けた。

ベイユは16歳でアウシュビッツに送られ、
両親と兄をホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)で奪われている。

収容所で「一人の人間の中には野獣と聖人が矛盾なく共存し得る」という、
絶望を刻み付けられたが、
だからこそ人間の可能性を信じる覚悟も生涯揺るがなかった。

 「偉大な女性」と呼ばれ、
老若男女、
右派左派を問わず広く愛されたのは、
どんな問題も人間とは何かの起点に立ち戻って考えた、
骨太な政治家への畏敬だろう。

 直接選挙による欧州議会の初代議長に選出され、
2017年に89歳で死去。

国葬が営まれ、
偉人が眠るパンテオンに5人目の女性として埋葬された。

著名な妻を支え続けた夫も一緒に眠る。

 日本では女性の政治進出の少なさが問題になっている。

人数が増えるのに異論はないが、
職業政治家が凡庸でない情熱・責任感・判断力を求められるのに男女の別はない。

まず本物の政治家であること。

その人が男性か女性かは、
誰も問題にしない。


(2)なぜこの記事を切り抜いたか    

どんな問題も人間とは何かの起点に立ち戻って考えたことについて、
紹介した記事のため。


(3)自分はどう思うか?

「一人の人間の中には野獣と聖人が矛盾なく共存し得る」

アウシュビッツ収容所に送られ、
家族を虐殺で奪われても生き抜いた人が刻み付けられた絶望。

だからこそ人間の可能性を信じる覚悟も生涯揺るがなかった。

国葬に値する人物である。

どっかの国では反知性者を国葬してしまったがな…。

本物の政治家が、
今この国においては恐らく3割から3割5分くらいしかいないのだろうが、
育てていくのは国民においてほかならないのだろう。


(4)今後、どうするか?    

・伊藤智永氏に関する記事をスクラップする。

・シモーヌ・ヴェイユに関心を持つ。

・本物の政治家に投票するようにする。


…今回も自分の勉強がてら、
まとめてみました。
  

伊藤智永氏に関する記事は、
以前も紹介しました。

アベチル(ドレン)のような輩を少なくとも当選させないように、
投票先を選びます。


皆さんも、
本物の政治家を国権の最高機関に送り込みましょう。

何でこんな奴が…という輩を入れてしまって取り返しがつかなくなる前に、
吟味することが肝要です。