今回紹介する記事は
2023年6月16日付けの
 
「毎日新聞」の記事です。
  
【日米の「世襲」比較】


というタイトルで、
論説委員小倉孝保氏が、
「政治は特別な家に生まれた人がやる」という認識が広まれば、
国民の不幸であることについて、
紹介しています。

いつもどおり、
「4つ」の視点でこの記事を見ていきます。
 
(4つの視点についてはこちらをご覧ください)

 ☆新聞記事の紹介について

(発信者が重視するテーマに関してはこちらをご覧ください)

始めに読んでほしいブログについて


(1)内容の要約

 不動産業にガソリンスタンド会社の経営者、
移民の大学教授に公認会計士、
看護助手に視聴率調査機を設置する作業員。

 来年の米大統領選挙に立候補を表明している候補者の親に、
政治家を持つ候補は一人もいない。

 米国にも親子で政治家となった例はある。

大統領では2代と6代のアダムズ氏、
41代と43代のブッシュ氏の2組がそうである。

 第二次世界大戦時の大統領、
F・ルーズベルト氏の6人の子にも、
政治家になった者が2人いた。

 長男のジェームズ氏は父の選挙を手伝った後、
第二次世界大戦に従事している。

政治を志したのは、
父の死亡後だった。

 1950年に父の地盤(ニューヨーク州選出)から遠く離れたカリフォルニア州の知事選に出て、
大差で敗れた。

1955年から10年間、
カリフォルニア州選出の連邦下院議員を務めた後、
ロサンゼルス市長選で落選している

四男のフランクリン氏は1949年、
ニューヨークの地域政党だった自由党から連邦下院議員となった。

1966年にはニューヨーク州知事選に自由党から立候補し、
惨敗した。

 2人の息子たちには、
親の名声を頼った時もあった。

それでも立候補に際しては、
選挙区や政党を替えている。

 日本の政治には2世・3世が少なくない。

最近でも、
岸信夫の後継に長男信千代が選ばれ、
岸田文雄は長男翔太郎を秘書官に就け、
その後更迭した。

 「世襲」が当然になり、
「政治は特別な家に生まれた人がやる」
という認識が広まらないか。

国民の不幸である。

 憲法は職業選択の自由を保障している。

それならせめて、
別の選挙区や政党から立候補してほしい。

その程度の気概なくして、
世界の指導者と渡り合えるはずもない。

 トランプの基礎でもわかる通り、
米国の政治にも問題は多い。

ただ、
労働者階級や移民社会で育った者がトップを目指せる点は、
「世襲」が当たり前の政治よりも健全である。


(2)なぜこの記事を切り抜いたか    

米国と日本の政治下における気概の違いについて、
紹介した記事のため。


(3)自分はどう思うか?

米国の大統領が親子なのは二組という少なさに驚いた。

2代と6代のアダムズ氏はこの記事で知った。

41代と43代のブッシュ親子があまりにも衝撃的だったのかもしれない。

世界史を学んだ際、
ルーズベルトも親子じゃないかと思っていたが、
12親等(五従弟)らしい。

それだけ米国は世襲に厳しく、
誰でもトップを目指せる環境なのである。

翻って日本。

岸信夫の長男信千代はフジテレビを辞めて世襲で国会議員になった。

岸田文雄の長男翔太郎は秘書官に起用されるも相次ぐスキャンダルで更迭された。

「世襲」が当然になり、
「政治は特別な家に生まれた人がやる」
という認識が広まれば、
国民の不幸である。

最近の例を挙げれば、
埼玉県の虐待禁止条例改正案問題

やりたい奴が好きにやればいいさと放っておいたら、
子どもの留守番や子どもだけの登下校すら虐待対象、
とか怖すぎるだろう状態になっていた。

反対の声の大きさで改正案は取り下げられたが、
いい例かも知れない。

議員を選ぶことは他人任せにしてはいけないということである。


(4)今後、どうするか?    

・小倉孝保氏の記事をスクラップする。

・米国と日本の「世襲」に関心を持つ。

・「世襲」が当たり前より誰もがトップを目指せる環境の方がいい。


…今回も自分の勉強がてら、
まとめてみました。
  

小倉孝保氏に関する記事は、
以前も紹介しました。

出来レース・勝ちの決まった鬼ごっこ・親の財産で決まる子供の人生…。

公平な勝負したいですよね。


皆さんも、
「世襲」の前に思考回路を止めないで下さい。

別の選挙区や政党から立候補する気概を持つ2世・3世議員にこそ、
関心を持って下さい。