今回紹介する記事は
2023年6月10日付けの
 
「毎日新聞」の記事です。
  
【ある世襲議員の決断】


というタイトルで、
論説委員佐藤千矢子氏が、
「普通の人に国会議員を務めることはできないとわかった」
という理由で引退した世襲議員について、
紹介しています。

いつもどおり、
「4つ」の視点でこの記事を見ていきます。
 
(4つの視点についてはこちらをご覧ください)

 ☆新聞記事の紹介について

(発信者が重視するテーマに関してはこちらをご覧ください)

始めに読んでほしいブログについて


(1)内容の要約

 岸田文雄の長男翔太郎が公邸で忘年会を開いていたことをきっかけに、
政治家の「世襲」への批判が起きている。

この問題を考えるたび、
私は、
約四半世紀前に引退した2世議員を思い出す。

 自民党の元衆院議員、
久野統一郎氏だ。

愛知県の知多半島が地盤で、
父忠治氏の後を継いで議員になり、
当選3回を重ねた。

2000年の衆院選を前に、
「性格的に自分は政治家に向いていない」
と突然、
引退を表明し、
政界に衝撃を与え

議員生活10年で、
63歳。

「向いていない」という理由での引退は、
前代未聞だった。

 3年前に82歳で他界し、
話を聞くことはできないが、
引退を表明した時のきしゃ会見やインタビューでの発言は示唆に富んでいる。

 「普通の人による、
普通の人のための政治を目指したけれど、
普通の人に国会議員を務めることはできないとわかった」

 「もともと議員は世襲じゃないのに、
どんどん続けていけ、
という考え自体がおかしい」

 引退の理由は一つではない。

ただ、
財政再建が求められていたはずなのに、
選挙で勝つために
「税金は下げる。

サービスはする」
と言わなければならない選挙優先の政治をもう続けたくない、
という思いは強く伝わってきた。

 政治評論家の伊藤昌哉氏は当時、
「こうした普通の人こそが政治を行うべきだ」
と東京新聞でコメントしている。

 世襲議員にも利点はあるだろう。

選挙に必要とされる地盤(組織)・看板(知名度)・カバン(資金力)の「3バン」を親族から引き継ぎ、
選挙に強い分、
中長期的に政治を考えられると言われる。

 だが、
公正な選考の結果、
選ばれるならいいが、
党の「名ばかり公募」を経て後継候補となり、
親族から引き継いだ後援会の力で、
世襲議員が次々と生み出される仕組みは、
やはりおかしい。

政界への新規参入が阻害される。

似た環境で育った世襲議員が多くなれば、
多様な民意を反映すべき国会の機能も低下しかねない。

 自民党も世襲候補の制限を打ち出したことがあるが、
骨抜きになった。

再検討する時期にきているのではないか


(2)なぜこの記事を切り抜いたか    

多様な民意を反映すべき国会の機能が低下する理由に関して、
紹介した記事のため。


(3)自分はどう思うか?

「性格的に自分は政治家に向いていない」

「普通の人による、
普通の人のための政治を目指したけれど、
普通の人に国会議員を務めることはできないとわかった」

似た環境で育った世襲議員が多くなれば、
多様な民意を反映すべき国会の機能も低下しかねない。

岸田翔太郎の「組閣ごっこ」は、
安倍昭恵が公邸にビジュアル系バンドを招待し、
記念撮影した時が起源だと思えてならない。

検索していただければわかると思われるのであえてリンクは貼らないが、
昭恵の旦那から日本の政治や国会の機能低下が始まったとしか思えない。

世襲の利点は、
選挙に必要とされる地盤(組織)・看板(知名度)・カバン(資金力)の「3バン」を親族から引き継ぎ、
選挙に強い…。

選挙に強ければ世襲がOKな結果、
こんなさもしい斜陽国になってしまった。

誰に入れても同じと考えるのだったら、
与党世襲議員に入れず相手候補に入れるという指標と投票があってもいいと思う。


(4)今後、どうするか?    

・佐藤千矢子氏に関する記事をスクラップする。

・国会審議に関心を持つ。

・与党世襲議員が本当にふさわしいのか調べる。


…今回も自分の勉強がてら、
まとめてみました。
  

佐藤千矢子氏の記事に関しては、
以前紹介しました。

約一カ月前、
野党から世襲抑制法案が臨時国会に提出されました。

今国会における注目の一つであります。


皆さんも、
世襲制度に関心を持って下さい。

似た環境で育った者ばかりが多くなれば、
多様な民意が反映されないのは当たり前なのですから。