今回紹介する記事は
2023年5月13日付けの
 
「毎日新聞」の記事です。
  
【統一地方選を振り返る】


というタイトルで、
論説委員佐藤千矢子氏が、
政治の底流で何が起きているのかについて、
紹介しています。

いつもどおり、
「4つ」の視点でこの記事を見ていきます。
 
(4つの視点についてはこちらをご覧ください)

  ☆新聞記事の紹介について

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始めに読んでほしいブログについて


(1)内容の要約

 先日の統一地方選と衆参5補選では、
政党の強弱について、
三つのことが浮き彫りになった。

躍進する維新、
弱い野党、
決して強くない与党-である。

 決して強くない与党、
というのは、
公明で想定外に多くの落選者が出たことや、
衆参の補選で自民が4勝したとはいえ、
辛勝だったことによる。

 と、
ここまでは一般的な分析なのだが、
政治の底流で何が起きているのか、
この機会に少し突っ込んで考えてみたい。

 統一地方選の結果をつぶさに見ていくと、
自民が都市部で苦戦したことがわかる。

 道府県議選は、
都市・地方を含めて政党の力が測れる選挙だ。

自民の当選者は1153人で、
全議席の過半数、
約51%だった。

前回選挙より当選者数を減らしたが、
定数が減っているため、
議席占有率はむしろ上がった。

全国的には、
堅調だったと言える。

 ところが、
政令市議選では、
自民の議席占有率は、
前回より3ポイント以上減ってしまった。

 東京の区議選も、
厳しい結果となった。

 女性の当選者が過半数を占めて話題となった杉並区では、
自民は現職7人が落選し、
前回よりも6議席減らした。

千代田区でも5議席減った。

選挙があった21区で、
自民の獲得議席の合計は、
32議席も減った。

 区議選で議席を減らしたのは、
自民・公明・共産。

増やしたのは、
維新・都民ファーストなどだ。

何を意味するのだろうか。

 岸田文雄一味は安倍晋三一味と異なり、
若年層の支持が弱く、
高齢者の支持が厚い傾向がある。

昨秋以降は支持率が急落したが、
最近は従来の特徴が再び表れている。

 連動するように、
地方では堅調でも、
都市で弱い傾向も出てきたように見える。

自民の伝統的構造に近いかもしれない。

 安倍晋三一味は良くも悪くも、
演出にたけていた。

だが、
岸田文雄一味からは、
感じられない。

不満の受け皿に維新が躍り出たが、
まだ全国展開には至っていない。

 こう見ると、
衆院解散・総選挙は簡単ではない。

無党派層や都市部への浸透力がよわい一味が、
早期解散に打って出るのは、
相当な環境整備の努力を要することではないかと思う。


(2)なぜこの記事を切り抜いたか    

統一地方選と補選の結果から衆院解散・総選挙に関して、
紹介した記事のため。


(3)自分はどう思うか?

振り返ることは大切である。

よく言う試験の後や大会の後こそ、
復習が大事でとても伸びると言われる所以なのかもしれない。

実際に、
地方選挙が終わったら直接手を動かして、
集票結果を調べている人たちもいる。

維新の躍進と言われながらも、
地方において維新は大して伸びず、
むしろ参政党というカルト政党の方が議席を増やしていることに関して、
新聞ではあまり目にしない。

とある著述家は、
ある地方選挙に関して四つに分析した。

勝つ戦い方をして勝った、
勝てない戦い方をして勝った、
負けない戦い方をして負けた、
負ける戦い方をして負けた。

勝つ戦い方をして勝ったと、
負ける戦い方をして負けたは、
まぁわかる。

負けない戦い方をして負けたは、
運や天気が悪かったとしか言えない事例とのこと。

勝てない戦い方をして勝ったのは、
バカの極みでこんなものを崇めるようならその組織は潰れると言った事例に関して、
勝てば官軍しか報道しない新聞には紹介できないだろう。

この記事は5月上旬の記事で、
衆院解散・総選挙は簡単ではないと記している。

個人的には、
臨時国会冒頭解散もあり得ると思っている。

国民よりも保身のためにクソ増税メガネがやらかすと…。


(4)今後、どうするか?    

・佐藤千代子氏に関する記事をスクラップする。

・演出に力を注ぐものから距離を取る。

・選挙の分析に関心を持つ。


…今回も自分の勉強がてら、
まとめてみました。
  
佐藤千代子氏に関する記事は、
以前紹介しました。

選挙に限らず分析は必要と思う記事です。


皆さんも、
振り返りに関心を持ちましょう。

大事をやり切ったあとはゆっくり休みたいものですが、
その前にもう少しふりかえることで、
貴重なものを得られると思われるからです。