今回紹介する記事は
2023年4月1日付けの
 
「北海道新聞」の記事です。
  
【安倍晋三一味下のメディア介入 検証徹底し放送の公平性保て】


というタイトルで、
東京工業大教授中島岳志氏が、
安倍晋三一味の重要な特徴は、
安倍晋三の直接的な指示以上に、
安倍晋三の周囲が勝手に忖度をして、
強権的な政治が展開していった点であることについて、
紹介しています。

いつもどおり、
「4つ」の視点でこの記事を見ていきます。
 
(4つの視点についてはこちらをご覧ください)

  ☆新聞記事の紹介について

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始めに読んでほしいブログについて


(1)内容の要約

 立憲民主党の小西洋之参院議員が、
2014年から2015年にかけて作成された放送法の政治的公平性を巡る内部文書を公開した。

総務省は「行政文書」と認め、
同じ内容のものを公開した。

 ここでは安倍晋三一味下の礒崎陽輔が総務省に強い圧力をかけ、
放送法の解釈を強引に変更させるプロセスが記されている。

礒崎陽輔は、
「けしからん番組を取り締まるスタンスを示す必要があるだろう」
と述べ、
時に恫喝するような言葉で解釈変更を迫った。

政府は長らくの間、
報道番組が公平かどうかをみる際、
全体を対象として判断するとしてきたが、
礒崎陽輔は一つの番組だけを見て判断する可能性を追求し、
高市早苗の解釈変更答弁につなげた。

 この「行政文書」を読んでいて驚いたのは、
山田真貴子の発言である。

山田真貴子は総務省の役人で、
安倍晋三一味で内閣官房に出向していた。

山田真貴子は、
礒崎陽輔の言動に批判的で、
「よかれと思って安保法制の議論をする前、
民放にジャブを入れる趣旨何だろうが」
「視野の狭い話」
と切って捨てている。

そして、
政府がこのようなことを進めれば、
「どこのメディアも萎縮するだろう。

言論弾圧ではないか」
と発言している。

 正鵠を射ている。

重要なのは、
礒崎陽輔が安倍晋三の意向を忖度し、
「よかれと思って」
暴走している点を見抜いていることにある。

安倍晋三一味の重要な特徴は、
安倍晋三の直接的な指示以上に、
安倍晋三の周囲が勝手に忖度をして、
強権的な政治が展開していった点である。

放送法のケースも、
該当する。

山田真貴子はこの構造を問題視し、
結果的にメディアの萎縮が起きることに懸念を示しているのだ。

 問題は、
山田真貴子が、
高市早苗の解約変更答弁に至る展開を止めることができなかったことにある。

安倍晋三一味の忖度構造を的確に把握し、
批判的な見解を持った内部の人間がいても、
事態は好転しなかった。

ここに安倍晋三一味の構造的問題があったと言えよう。

 ジャーナリストの青木理は、
『AERA』のインタビュの中で、
「政治的公平性」という言葉に着目する。

青木は、
この言葉が一味側からメディアに向けて発せられた時には注意が必要だという。

「『一味批判をやめろ』という意味に等しい」
からである。

批判と同じ分量で一味側の考えも伝えろという主張がまかり通ってしまうと、
「物事はすべて相対化され、
時の一味や各種権力を監視するメディアとジャーナリズムの使命は死」んでしまう。

 テレビ番組の「政治的公平性」について、
アメリカは「フェアネス・ドクトリン」(公平原則)と呼ばれる原則があったが、
レーガン政権時に「言論の自由」を定めた憲法に基づいて廃止した。

アメリカ在住の映画評論家・町山智弘は、
東京新聞の記事の中で、
アメリカのテレビとメディアが、
「右と左にどんどん両極化」している現実を指摘している。

 その結果、
国民の間に大きな溝が生じ、
過激な社会の分断が米国社会を支配していると指摘する。

 日本のテレビ局は、
一味を批判的にチェックする機能を担いつつ、
多様な意見を尊重する使命を有している。

権力に対しても一定の距離を保ちながら批評するには、
高度なバランス感覚を必要とする。

今回明らかになった「行政文書」を精査し、
安倍晋三一味下で起きた政治のメディア介入を徹底的に検証することこそ、
放送法のこれからを考える上で必要不可欠である。


(2)なぜこの記事を切り抜いたか    

安倍晋三一味のメディア介入を検証することの重要性に関して、
紹介した記事のため。


(3)自分はどう思うか?

安倍晋三一味の重要な特徴は、
安倍晋三の直接的な指示以上に、
安倍晋三の周囲が勝手に忖度をして、
強権的な政治が展開していった点である。

こうして東日本大震災後、
返り咲いた安倍晋三一味により、
約十年間権力を牛耳られた日本国は、
至る所が破壊しつくされ、
後進国となりましたとさ。

メデタシメデタシ。

後世における歴史の教科書に書かれてもおかしくないと思っている。

高市早苗が捏造でなかったら大臣も議員も辞めると啖呵を切った行政文書の中身は、
呑み会を断らない女、
山田真貴子が善玉に見え、
安倍晋三の尖兵、
礒崎陽輔が悪玉に見えてしまう生々しい内容だった。

結局、
内部にまともな意見を持った人間がいても、
暴走を止められなかったのは周知の事実。

そして、
高市早苗は大臣も議員も辞めてない、
山田真貴子は菅義偉長男正剛の接待問題で入院の名の下に退場、
礒崎陽輔はTwitterでバカ丸出しの証拠を残して魚拓を取られている。

日本のテレビ局は、
一味を批判的にチェックする機能を担いつつ、
多様な意見を尊重する使命を有している。

権力に対しても一定の距離を保ちながら批評するには、
高度なバランス感覚を必要とする。

自民党広報局に成り下がっている御用テレビ局が大半の現在、
「行政文書」を精査し、
安倍晋三一味下で起きた政治のメディア介入を徹底的に検証することは、
一体誰がやるのだろう。

少なくとも、
大手御用マスメディアには任せられないと思ってしまう。


(4)今後、どうするか?    

・中島岳志氏に関する記事をスクラップする。

・御用マスメディアに踊らされない。

・身の回りの検証を自分なりに行う。


…今回も自分の勉強がてら、
まとめてみました。
  


週刊文春が気を吐いている維新の馬鹿こと馬場伸幸の犯罪事項にさえ、
動き出さない大手御用マスメディアを鑑みるに、
こいつら本当に世のため人のために働かねぇなとしか思えません。



皆さんも、
PDCAサイクルのCとAを機能させましょう。

PとDの計画倒れ、
やりっ放しから次に進む必要があることは、
この記事からもわかると思われます。