今回紹介する記事は
2023年4月28日付けの
 
「毎日新聞」の記事です。
  
【演説会場ヤジ禁止 応援団しか参加できないのか】


というタイトルで、
放送タレント松尾貴史氏が、
どさくさに紛れて、
都合のいい文言を足しちゃった現状に関して、
「聞く力」が聞いてあきれることについて、
紹介しています。

いつもどおり、
「4つ」の視点でこの記事を見ていきます。
 
(4つの視点についてはこちらをご覧ください)

新聞記事の紹介について

(発信者が重視するテーマに関してはこちらをご覧ください)

始めに読んでほしいブログについて


(1)内容の要約

 テレビでは連日、
衆院補選の応援演説会場で、
岸田文雄に向かって爆発物が投げ込まれた事件を延々と報じている。

不幸中の幸いだが、
これほどまでに時間を割いて大きく報じ続ける必要があるのだろうか。

 安倍晋三が殺害された事件の記憶も新しいせいか、
注目度が高いのは分かるけれども、
容疑者の氏素性を克明に伝え、
警備する側の手の内をさらし続ける必要は全く感じない。

視聴率が取れる間は、
テレビはやめないだろうれども、
まるでどこかから、
「どんどんやってくれ」と推奨でもされているのかと、
勘繰りたくなるような有り様ではないか。

 現在伝えられている情報によれば、
公職選挙法の要件を満たさず、
参院選に立候補できなかった私憤と、
事件の動機との関連を警察は捜査している。

これをしつこく報じ続けるということの意義は何なのだろう。

もし、
容疑者が岸田文雄や自民党に敵対するような考え方の持ち主だったとすれば、
その愚かしさはさらにあきれるものとなる。

「岸田文雄や自民党は、
テロに屈せず選挙運動を続けている。

応援しよう」
という気になる人がある程度の割合はいるだろう。

もし容疑者が、
岸田文雄にシンパシーを感じている側にいるのだとすればまた話は別だが、
そこまで滑稽は話ではなさそうだ。

 各演説会場では、
当然のように警戒体制が強化され、
主催者側が書いた契番などが設置されている。

しかし、
「プラカードなどの刑事は禁止」
「ヤジなど参加者の迷惑になる行為の禁止」
とも書かれている。

ヤジやプラカードでの意思表示をテロと同質のもののように掲げることに、
違和感がある。

これは応援団しか演説会に参加できない、
ということにつながらないだろうか。

 不支持の人によるリアクションが怖いのならば、
公共の場所でやらずにホテルでも「教会」施設でも借りて、
支持者や「信者」だけ集めればいいのではないのか。

「迷惑行為の禁止」などと、
わざわざ書くことでもない。

そして、
ヤジは「迷惑行為」なのか。

不特定多数に政治的な考えを分ってもらおうという時に、
反対の考えを持つ人がいてもおかしくないし、
周りの聴衆に演説内容の誤りや虚偽に気づいてもらうためにも、
内容によっては許されるべきではないか。

事件のどさくさに紛れて、
こんな都合のいい文書を足しちゃった、
というのが正直なところではないか。

岸田文雄の「聞く力」が聞いてあきれる。

そして、
言論や表現の自由が奪われるということは、
逆にテロを生んでしまうことにもつながる。

 「テロは民主主義の破壊」を口実にして、
意思表示や表現の自由と言った、
本来の民主主義を侵害しようとしている。

すくなくとも、
国会における議員によるヤジのほうがよほど悪質で、
国民にとって迷惑なのだが、
そちらは放置されたままだ。

 2019年の参院選で、
演説中の安倍晋三に男女2人がヤジを飛ばしたことで、
北海道警に排除された問題は、
この2人が「表現の自由を侵害された」として、
道を相手取って訴えを起こし、
札幌地裁は道に損害賠償の支払いを命じた。

デモもテロ行為になぞらえた愚かしい政治家もいたけれど、
権力者にとって「ものいう有権者」は邪魔者以外の何ものでもないらしい

逆に、
権力を持たぬ人たちや、
野党の演説に対する迷惑行為、
ヤジなどが警察に排除されたという話は、
寡聞にして知らない。

 そもそも、
プラカードを持っていれば手は「使用中」なので、
逆に騒ぎは起こしにくいだろう。

どうしても禁止したいのなら、
「棒のついたプラカードの持ち込み禁止」にすればいい。


(2)なぜこの記事を切り抜いたか    

デモをテロになぞらえる馬鹿が蔓延っていることに関して、
紹介した記事のため。


(3)自分はどう思うか?

岸田文雄が演説中に爆発物が投げ込まれた時、
警護の人間は聴衆に向かって爆発物を蹴った。

この時点で、
あぁ、
やはりいざとなったら、
国民を守る気なんてさらさらないんだな、
と思った次第である。

とっさのことだから致し方ないとしても、
人間の本性はこういう時に出てしまうものだから(以下略)…。

容疑者の動機を調べるなという言質がネット上で散見され、
意味が分からなかった。

調べられると困るようなことでもあるのか?

自称保守派(反知性派)と呼ばれる日本会議一味や、
安倍派信奉者だった時のことでも考えた予防線だったのだろうか。

さて、
今回の記事は、
テロとデモを一緒くたにするなである。

安倍晋三銃殺も相まって、
街頭演説でデモをする奴は犯罪者予備軍という声が、
高まり続けている。

そのせいで、
道警ヤジ排除控訴審では、
地裁判決における男性に対する道警の行為は適法という、
ふざけた控訴審判決が高裁で出ることになった。

女性のほうは引き続き違法だったのだが、
この差って何?である。

安倍晋三銃殺と岸田文雄襲撃が明らかに影響しているのだろうが、
今後は街頭演説でヤジもプラカードも迷惑行為だから禁止となるのか?

外遊という海外逃亡をしていた岸田文雄が、
帰国して全国行脚するという。

どうせ放映されないのだから、
国民の勇気ある誰かは聞いてほしい。

聞く力を示せ、
岸田ノートの中身を見せろ、
保守派から権力を捥ぎ取れ。

金曜ロードショーにおいて、
ジブリ作品ばかり毎週流されるので、
ロムスカ・パロ・ウル・ラピュタの台詞になぞらえた。

聞かない力しかないし、
ノートにはどうせ書かれてもいないし、
安倍派の御威光には逆らえない。

それでも、
大手マスメディアがお膳立てした席で、
空気を読まずに堂々とぶち壊す国民が出てきてくれることを願わずにはいられない。


(4)今後、どうするか?    

・松尾貴史氏に関する記事をスクラップする。

・デモにおける警察の横暴に関心を持つ。

・もの言う有権者であり続ける。


…今回も自分の勉強がてら、
まとめてみました。
  

松尾貴史氏の記事は、
以前紹介しました。

道警ヤジ排除控訴審の判決は、
正直司法に対して落胆しかありません。


皆さんも、
街頭演説にヤジもプラカードも禁止ということに、
反対して下さい。

野党が同様のことをしたら、
ヤジに加えて暴力・妨害行為が行われているのに、
警察は動かない国なのですから。

ヤジとプラカードによる意思表示は続けていきましょう。