今回紹介する記事は
2023年2月11日付けの
 
「毎日新聞」の記事です。
  
【女性リーダーが増えない国】


というタイトルで、
論説委員元村有希子氏が、
女性を選ばない国は、
未来の選択肢を半分放棄していることについて、
紹介しています。

いつもどおり、
「4つ」の視点でこの記事を見ていきます。
 
(4つの視点についてはこちらをご覧ください)

新聞記事の紹介について

(発信者が重視するテーマに関してはこちらをご覧ください)

始めに読んでほしいブログについて


(1)内容の要約

 アイビーリーグと呼ばれる米国の名門私立大に、
女性学長が相次いで誕生している。

着任予定を含め8大学中6大学のトップが女性になった。

 日本では、
4年制大学に109人の女性学長がいる。

女性比率は13.9%。

とりわけ国立大が低い。

初めて女性が学長についたのは1997年になってからだ。

 進出を阻むのは男性中心の育成システムとも呼ぶべき古い慣行だという。

選考方向は大学によってさまざまだが、
学長の多くは副学長科学部長から選ばれており、
このポストの大半が男性なのだ。

 3年がかりの調査研究を「女性学長はどうすれば増えるか」(東信堂)にまとめた河野銀子・山形大教授は、
「ダイバーシティ(多様性)に向けた世界の流れについていけない現状は、
未来にわたって不平等を再生産しかねない」
と警鐘を鳴らす。

 今や女性比率75%というアイビーリーグだって、
1994年まで「女性学長ゼロ」だった。

変えようという意思があれば、
状況は変えられるはずだ。

 残念ながら日本の現実は、
「機会平等、
結果不平等」
といえる。

 ある女性教授が学長選に立候補した。

きっかけは、
教授会で女性教員を増やす提案を否決する発言を耳にしたことだった。

少子化が進み、
大学にも国際化や多様性確保が求めれれる時代に、
「現状維持」では生き残れない。

トップ層の危機感が薄い現状に一石を投じようと決めた。

 国内外で経験を積み、
この大学に来て20年になる。

抗議はもちろん学内での役職も積極的に引き受けた。

手を抜かず取り組んできた。

分厚い業績書を作り、
多様な視点から練り上げたマニフェスト(公約集)とともに学内に公開した。

 結果は4候補中最下位。

決選投票に残ったのは男性副学長2人だった。

「投票権をもつ人達は『何もしない、
何も変えない』を選んだ」
と彼女は振り返る。

 女性はリーダーに向かないか。

世界の常識はむしろ逆だ。

 日本を含む13カ国、
6万4000人の意識を分析し、
「世界を変えるのでは、
女性と『女性のように考える』男性である」
と結論づけた調査がある。

 対象者の半数には、
個性を表す125の言語を「男性的」「女性的」「どちらでもない」に分類してもらった。

残る半数の人には、
分類前のリストから理想のリーダーの資質と一致する言葉を選んでもらった。

 その結果、
「柔軟」・「利他的」・「共感力」・「忍耐強い」・「表現力」など、
10の資質が抽出された。

これらは全て「女性的」に分類されたものだった。

 ニュージーランドのアーダン前首相を思い出す。

感染症下でロックダウンを決断し、
経済より人命を守る姿勢を打ち出した。

「強く、
お互いに優しく」。

普段着で呼びかける肉声が共感を呼んだ。

 どんなリーダーを選ぶかで未来は変わる。

女性を選ばない国は、
未来の選択肢を半分、
放棄しているということにほかならない。


(2)なぜこの記事を切り抜いたか    

「機会平等・結果不平等」の後進国JAPANに関して、
紹介した記事のため。


(3)自分はどう思うか?

森喜朗発言から日本は変わったのだろうか。

東京都杉並区に女性区長が誕生したり、
兵庫県宝塚市議会において女性議員が過半数を占めたり、
少しずつだが変化の兆しはあるようだ。

ただ、
ほんの一例であり、
大半はこの記事にある通りだろう。

「機会平等、
結果不平等」

「何もしない、
何も変えない」

女性を選ばない国は、
未来の選択肢を半分、
放棄しているということにほかならない。

マッチョなオッサン主義という過去から脱却しない限り、
日本に光ある未来は難しいと思われる。


(4)今後、どうするか?    

・元村有希子氏に関する記事をスクラップする。

・アイビーリーグに関して調べる。

・女性と政治に関心を持つ。


…今回も自分の勉強がてら、
まとめてみました。
  

世界の常識は、
世界を変えるのは、
女性と女性のように考える男性であると結論づけております。


皆さんも、
「柔軟」「利他的」「共感力」「忍耐強い」「表現力」が、
今後のリーダーを選ぶ上での指標にしてみて下さい。