今回紹介する記事は
2023年2月4日付けの
 
「毎日新聞」の記事です。
  
【BBC特派員「卒論」大反響 賛否両論問われる変化】


というタイトルで、
英公共放送BBCの東京特派員が書いた卒業論文、
「日本は未来だった、
しかし今では過去にとらわれている」
に賛否両論が相次いだことについて、
紹介しています。

いつもどおり、
「4つ」の視点でこの記事を見ていきます。
 
(4つの視点についてはこちらをご覧ください)

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始めに読んでほしいブログについて


(1)内容の要約

 公開から2日間ほどで、
閲覧数は300万円に達した。

BBCの編集者たちは、
「前例がない反響だ」と驚いたという。

 記事の執筆者は、
ルーパート・ウィングフィールド・ヘイズさん。

2012年10月から東京支局で、
日本や周辺諸国の状況などを母国イギリスや全世界に伝えてきた。

今はアジア特派員に任命されている。

記事公開から1週間後、
オンライン取材に応じた。

 BBCでは海外特派員が人気を終えた後、
駐在国への考えや取材体験のまとめを書く慣行がある、
という。

いわば決まりものの「さよなら記事」だった。

 ルーバートさんの日本勤務はBBCの基準で極めて長い。

「通常は3~4年、
長くても5年」の倍だ。

 ちなみに、
東京の前はエルサレム・モスクワ・北京に駐在。

南シナ海での中国における軍拡動向や中東の民主化要求運動「アラブの春」、
中国の死刑囚からの臓器移植問題も取材し、
複数のジャーナリズムを受賞したベテラン記者だ。

 ここで、
当該記事の大まかな内容を押さえておく。

日本経済は強力で、
欧米に恐れられていたものの、
1980年代以降は低迷していると指摘。

「変化に対する根強い抵抗と、
過去へのかたくなな執着が、
経済の前進を阻んできた。

そして今や、
人口の少子高齢化が進んでいる」
と書いた。

 その上で、
日本の官僚主義、
社会の高齢男性中心主義と変化を嫌う傾向、
自民党による長期支配と硬直化した政治、
移民を排斥し家父長制を支持する保守派の動きにも言及。

取材などを通じて自らの目に映った、
「外の世界に疑心暗鬼で変化を恐れる日本」
を描写している。

 記事は、
こう締めくくられている。

「日本は次第に、
存在感のない存在へと色あせていくのだろうか。

それとも日本は自分を作り直すのか。

新たに繫栄するには、
日本は変化を受け入れなくてはならない。

私の頭はそう言っている。

しかし、
日本をこれほど特別な場所としているものをこの国が失うのかと思うと、
心は痛む」。

論理と愛惜のはざまで揺れる思いがにじむ。

 ルーパートさんは、
大きな反響があった背景に、
「日本に強い興味を抱いている人が多い」
と分析する。

記事の受け止めは、
「おおむね好意的だった」
といい、
メールなどで世界各地から意見が寄せられたという。

 BBCは記事公開から2日後、
日本語の翻訳記事を配信。

この公式版以外にも、
「すごく良かった」
と全文の私訳をオンラインで公開する人もいて、
関心の高さがうかがえる。

 BBC公式アカウントによる今回の英語、
日本語記事のツイートには、
約1万回のツイートがあり、
「いいね」は約2万回に及ぶ。

肯定にせよ、
否定にせよ、
「何か言いたくなる」記事であるようだ。

 肯定的評価の代表例は、
作家の平野啓一郎さんによるツイートだ。

平野さんはルーパートさんの英語記事を引用しつつ、
「バカげた『日本スゴい』にかまけてた間に、
日本は衰退途上国(衰退先進国?)のサンプルとして、
面白がられるようになってしまった。

現実を直視できない国粋主義が跋扈してしまったばかりに」
とコメントした。

 一方で、
批判も少なくない。

米国の経済ブロガーで日本での勤務経験もあるというノア・スミス氏は、
「実際、
日本は大きく変わってきた」
との記事をブログで公開。

「日本が過去にとらわれている」
との主張に反論を試みている。

 ツイッターでは、
「上から目線」
「日本は相当に近代化されている。

『過去にとらわれている』というのは文化を守ろうとしているのだ」
といった指摘も見られた。

 東京大学公共政策大学院の鈴木一人教授も批判的な立場を取る。

「日本を持ち上げつつ、
最後は日本ダメだよねという落ちでまとめる典型的に西洋的な報道だと感じた」
と手厳しい。

 少子高齢化や老人が力を持つ状況は、
「一面の真実」ではあるが、
BBCという報道機関の東京特派員なのだから、
「なぜ」の解説にもっと踏み込んでほしかった、
というわけだ。

 今回の記事にさまざまな意見が出ていることを称しているというルーパートさん。

 「批判的な人がいるのはよくわかる。

日本は多様で複雑な国で、
変化も起きている。
あの長さの記事ですべてを語るのはむずかしい。

開発で言えば、
渋谷駅周辺は大きく変わった。

私としては、
非情に近代的な国の表面上で変わらないものを示そうとしたのである」

 反応があった読者には日本の若者もいた。

オンラインでのやりとりで、
ルーパートさんにはこう伝えたのだという。

 「あなたの国を否定するつもりはない。

日本は潜在力を持っており、
実現するのは若い世代だ」

 若い世代といえば、
ルーパートさんの子供3人のうち、
2人は「日本は給料が安すぎる」など海外で働くようになったが、
1人は日本で仕事を続けているという。

日本にルーツを持つ兄弟でも、
日本の評価が割れている。

 変化か、
現状維持か。

日本の未来は日本に住む人々が決めなければならない。

東京勤務を終えたルーパートさんも折々、
日本の歩みを見守るつもりだという。

「私の日本とのつながり、
愛着は複雑で深いのである。

これからも戻ってくることになるだろう」


(2)なぜこの記事を切り抜いたか    

BBC特派員が書いた衰退国について、
紹介した記事のため。


(3)自分はどう思うか?

日本は未来だった、
しかし今では過去にとらわれている。

バカげた『日本スゴい』にかまけてた間に、
日本は衰退途上国(衰退先進国?)のサンプルとして、
面白がられるようになってしまった。

もう日本に期待することなんてない。

まさしくそうだろう。

東日本大震災後、
安倍晋三一味が日本をトリモロスと言いながら、
ブッコワシタせいで、
菅義偉一味は継続し、
岸田文雄一味も事後処理しているのが、
忖度電通JAPANである。

安倍晋三が二度目の職を放り投げた時、
菅義偉が麻生太郎に切り捨てられた時、
岸田文雄がドラ息子の不祥事を再度かばっている時←今ここ、
野党およびマスメディアは徹底的に国を矯正するために動いたか。

国を糺すために粉骨砕身取り組んだのか。

否、
何もしないのである。

強いて言うならば、
強者をお守りするために、
不都合な事実は報じないのであり、
積極的に戦わないのである。

もちろん、
少数ながら戦う人たちも存在する。

されど、
真摯に取り組む人を集団でボコるネトウヨが、
跋扈する国JAPAN。

もうさ、
先進国首脳会談なんかにいちゃいけないだろう。

後進国だと言われて追放されてしかるべきなんだ。

いい加減認めろよ、
経済一流とか言われたのが今は昔。

国際人権規約すら国連から再三再四警告され、
国権の最高機関で人権を度外視する維新のようなクズが蔓延る現状。

英国BBCが報じてから、
山口敬之強姦揉み消しやジャニー喜多川の性搾取を報じる新聞・テレビといった御用メディア…。

東京大学大学院教授鈴木一人が批判しているが、
東大大学院教授なの?
と思う絶望感。

いっそのこと、
何故の部分をルーパート氏に長々と書いてほしい。

書かなくても、
未来に希望が持てない国と看破されたこと自体、
個人的には嬉しいことこの上ない。


(4)今後、どうするか?    

・英BBCが発する日本に関する報道に関心を持つ。

・日本の後進国ぶりを自覚する。

・小さな変化を試みる。


…今回も自分の勉強がてら、
まとめてみました。
  
衰退国JAPAN、
日本賛美をする番組を忌避していた自分は、
間違っていなかったと思う記事です。


皆さんも、
日本の現在値を考えてみましょう。

自画自賛で賛美しているものほど、
いかに滑稽であるかわかるはずです。