今回紹介する記事は
2022年1021日付けの
     
「朝日新聞」の記事です。
      
【タラバガニ缶が激安 大将に理由を聞いた】


というタイトルで、
コラムニスト鈴木義郎氏が、
もうけを抜きにして店頭に並べられた掘り出し物について、
紹介しております。

いつもどおり、
「4つ」の視点でこの記事を見ていきます。
 
(4つの視点についてはこちらをご覧ください)

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始めに読んでほしいブログについて


(1)内容の要約

 そもそも、
缶詰に「旬」はあるのか?

あると言えばあるし、

ないと言えばない。

 先週、
掘り出し物を見つけた。

時々、
のぞく魚屋でのこと。

有名メーカーのタラバガニの缶詰だ。

米国産と記されているから、
おそらくアラスカで漁獲したもの。

その節肉が165グラムも詰まって、
な・な・なんと600円!

 うっそー?

と最初は思った。

安いなんてものじゃない。

きっと、
わけがあるはずだ。

その前に、
タラバガニ相場を知ってこそ。

その部位によって、
価格には大差が―。

 最高級の国産棒肉(1番足)100%ともなれば、
1缶1万円前後。

外国産の棒肉でも5000円は下らない。

抱き身(足の付け根筋肉)が数千円、
ほぐし身が3000円ぐらい。

いずれも、
固定量は160~170グラム程度。

 問題の節肉缶詰は、
足と足の間にある関節部分を集めたもの。

魚屋の大将によれば、
市場では1カ月前までは2200円で売りに出ていたとか。

まぁ、
適正な値段といえよう。

 それがどうして、
安くなったわけ?

実は、
その缶詰を全部、
買い取ってほしいと頼み込まれたのが大将。

断ると、
翌日に1000円に値下げされ、
さらに数日して数百円で投げ売りに。

このタイミングで大将は仕入れ、
もうけを抜きにして店頭に並べたのだという。

 ふむふむ、
安い理由は分かった。

でも、
ここでまた新たに疑問が。

大将ったら、
もうけ抜きなんて言わず、
利益を上乗せすればよさそうなもの。

ひょっとして、
賞味期限が切れているとか?

 缶詰をひっくり返すと、
来年3月上旬まで大丈夫。

そこで、
5缶を購入して早速、
パスタを作ってみた。


(2)なぜこの記事を切り抜いたか    

カニ缶について、
紹介した記事のため。


(3)自分はどう思うか?
 
カニは北海道の代表的な味覚の1つである。

選び方として、
アンモニア臭がするものは鮮度が落ちているので避ける。

成分・特性として、
カニの肉には無機質の亜鉛と、
遊離アミノ酸の一種であるタウリンが豊富に含まれている。

北海道の主な漁獲地域は、
宗谷総合振興局稚内市が漁獲量一位、
オホーツク総合振興局紋別市が漁獲金額一位、
である。

今回取り上げたタラバガニは、
漁場がタラの漁場(鱈場)と重なることからその名がついた、
大型のカニである。

カニ類は4対の歩脚(あし)と1対の鉗脚(はさみ)を持つが、
タラバガニとハナサキガニは、
歩脚(あし)の1対が退化し3対のようにみえ、
右の鉗脚が強大なヤドカリの仲間である。

分布はアラスカ沿岸の北極海・ベーリング海・北太平洋・オホーツク海などで、
水深30~360mの海底に生息し、
肉食性でゴカイや貝類などを捕食する。

タラバガニ漁業は、
カニ缶詰の普及とともに発展してきた。

需要の増加とともによい漁場を求めて、
1930年にはアラスカ海域まで出漁するようになった。

北海道での漁獲量は196年頃には8,000tほどあったが、
200海里体制による漁場の縮小や資源減少により、
近年は100~200t台にとどまっている。

カニ(缶詰)は、
タラバガニ・アブラガニ・ケガニ・ズワイガニ・ハナサキガニを原料に、
全て水煮され、
他の水産物缶詰に比べて高価格で販売されている。

製造は甲殻の除去・湯煮後、
殻を割って脚肉をとる・脚肉の洗浄・整形・缶に詰める手順で行われる。

カニの成分には硫化物が多く、
館の鉄分と反応して肉が黒変することもある。

防止するために亜鉛を含む塗料(Cエナメル)で内面塗装をした缶に、
耐油性のある硫酸紙で肉を包み、
直接缶に触れないようにして詰める。

カニの血液中の色素(ヘモシアニン)との反応による肉の青変や、
肉中のリン酸・アンモニア・マグネシウムの反応によるガラス状結晶(ストラバイト)精製の門田があるが、
肉の洗浄や化学処理によって抑制されている。

ときどき缶詰の原料として「まるずわい」と表記されているものがある。

オオエンコウガニ科のカニで、
ズワイガニ類とは別のものである。


(4)今後、どうするか?

・鈴木義郎氏に関する記事をスクラップする。

・北海道の魚介類に関心を持つ。

・飛びつく前に相場を知るひと手間をかける。


今回も自分の勉強がてら、
まとめてみました。

鈴木義郎氏に関する記事は、
以前も紹介しました。

もうけ抜きという言葉に飛びつかず、
相場を計算し、
最後にそこの賞味期限まで確認して購入する。

大胆にして緻密という言葉が死語になりつつある今、
勉強になる記事と思い、
スクラップしました。


皆さんも、
もうけを抜きにして販売という商品と出合った際は、
ノリとその場の空気に身を任せるのではなく、
相場の確認と賞味期限を確認して下さい。

そのひと手間で、
掘り出し物を手に入れる機会が増えるのですから。