今回紹介する記事は
2021年11月6日付けの
 
「朝日新聞」の記事です。
  
【幻のタマネギ「札幌黄」 あまりの甘味にたまげた】


というタイトルで、
コラムニスト鈴木義郎氏が、
シロップやジャム水準の糖度を持つタマネギが、
熱い思いと地道な活動で復活したことについて、
紹介しています。

いつもどおり、
「4つ」の視点でこの記事を見ていきます。
 
(4つの視点についてはこちらをご覧ください)

 ☆新聞記事の紹介について

(発信者が重視するテーマに関してはこちらをご覧ください)

始めに読んでほしいブログについて


(1)内容の要約

 侮っていたものだ。

いくら「甘い」といっても、
同じタマネギじゃないか。

そこまで違いがあるはずがない、
と買うこともなかった。

 ところが、
幻のタマネギ「札幌黄」には、
たまげた。

 加熱すると、
フルーツ以上の甘さ。

まるで、
砂糖でも振りかけたのでは?
とうたぐりたくなるほど。

 「札幌黄」は、
1970年代まで、
札幌で多く生産されていた。

だが、
収穫に優れるうえ、
病気にも強い新品種の台頭で、
作付けが激減。

次第に、
店頭から姿を消していった。

 復活した背景には、
関係者や生産者の熱い思いがある。

2013年、
「札幌黄ブランド化推進協議会」を設立し、
地道な活動を展開。

少しずつ、
栽培面積を増やしてきた。

 その糖度たるや、
火を通すと30度にも達する。

一般的に、
かんきつ類の糖度は10~13度。

ブドウでも17~20度。

「札幌黄」は、
もはやシロップやジャムなどの水準。

 さて、
どう調理しようか。

観点で見た目にも鮮やかな、
ステーキを作ってみた。

 皮をむいた「札幌黄」を4等分に輪切りにし、
あとは牛肉のステーキと同じ要領。

塩コショウをしたら、
ミディアムに焼くだけ。

 ソースは、
焼き肉のたれに赤ワインを加えて煮詰めたもの。

レモンバターを溶かしながら、
いただいた。

 考えてみれば、
当方も散々、
考えが甘いとたしなめられた。

単純な性格が災いし、
状に掉さしては流されてばかりの人生だったような。

 「そこが、
あなたの良いところ」
とは誰も言ってはくれぬが、
「札幌黄」のあまりの甘味に、
苦笑いしきりである。


(2)なぜこの記事を切り抜いたか    

札幌伝統野菜の一つである「札幌黄」に関して、
紹介した記事のため。


(3)自分はどう思うか?

たまねぎは、
日本伝来の最初は北海道であり、
主役を引き立てる元祖西洋野菜である。

「玉葱」は夏の季語である。

品種としては、
以下の三つを挙げる。

北もみじ2000が、
北海道の主力品種である。

オホーツク222は、
休憩はやや扁平で長玉の発生が少なく、
抽台が少なく
やや柔らかい早生種である。

札幌黄は、
北海道の在来種であり、
球形はやや扁平で、
食感は柔らかく良好である。

札幌黄に関しては、
後述で今少し記すのだが、
三つの品種以外に、
北はやて2号/スーパー北もみじ/早次郎/すらりっぷ/赤たまねぎ/小玉ねぎ
が挙げられる。

たまねぎの成分・特性として、
硫化アリルがあり、
血栓やコレステロールの代謝を促進して血液をサラサラにする機能や、
新陳代謝を活発にする働きがある。

また、
抗酸化作用のあるフラボノイド色素の一種、
「ケルセチン」が、
外皮を含め、
外側に多く含まれている。

北海道の主な産地・収穫量として、
オホーツク総合振興局と上川総合振興局が上位を占める。

作付面積・収穫量ともに一位は、
北見市である。

次いで、
訓子府町・富良野市・美幌町・中富良野町が、
上位に名を連ねる産地である。

今回記事で取り上げられた札幌黄について、
もう少し記す。

札幌黄は、
甘さ・辛さが強く、
食味のよさから人気があり、
生で食べることができる。

安定栽培が難しく、
現在の収穫量は大変少なくなっている。

明治時代に導入された「イエローブダンバース」が定着した品種で、
道内各地に広まり、
「空知黄」・「北見黄」などが生まれている。

全国紙で、
札幌伝統野菜(札幌黄・札幌大球・サッポロミドリ・札幌大長ナンバン・札幌白ゴボウ)が紹介されたことが嬉しい。

加えて、
糖度がシロップやジャム水準であることは、
この記事で知った。

調理は4頭分に輪切りにし、
塩コショウをしただけで焼くだけで、
札幌黄のステーキという主役になれる。

人間誰しも、
自分の人生の主人公は自分である。

主役を引き立てる札幌黄に、
当たり前のことを教えられるような記事である。



(4)今後、どうするか?    

・札幌黄に関する記事をスクラップする。

・札幌伝統野菜を食する。

・熱い思いと地道な活動を大事にする。


…今回も自分の勉強がてら、
まとめてみました。
  

札幌伝統野菜に関する記事は、
以前も紹介しました。

全国紙で、
札幌伝統野菜が紹介され、
評価されたことが嬉しいです。

皆さんも、
札幌黄を見かけたら、
是非ご賞味ください。

熱い思いと地道な活動が、
糖度30度を超す甘さとして、
舌鼓を打たずにはいられないことでしょう。

是非とも、
札幌伝統野菜を宜しくお願いします。