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ギリシャで

 

2004年8月13日、ギリシャ、パルテノン神殿。

 

三方を山に囲まれ、エーゲ海に向かって

開かれている歴史の首都アテネ、

街の中心にそびえる急峻な崖に囲まれた

高さ150メートルの丘が

パルテノン神殿の建つアクロポリスです。

 

頂上から少し下がったところに泉があり、

そのまわりには石器時代にはすでに

人々が暮らしていたと言われています。

 

午後2時に着岸したピースボートの船

「トパーズ号」を降りて、

ピレウス駅から地下鉄に乗り込み

7つ目のモナスティラキ駅からパルテノン神殿への道は、

土産物店やレストランが賑やかに続いていました。

 

 

25年ぶりのパルテノン

 

何か違和感がある。

 

張り巡らされたグリーンの金網フェンス、

厳しいチェック、大きな荷物と上着はクロークに、

「あれ、こんなところだったっけ?」。

 

オリンピック開催中のアテネの観光地は、

前に来た時の開放感とはうって変わって

厳重にガードマンに守られていました。

 

                

アクロポリスは、もともと

民にオリーブの木を贈ったという

ゼウスの娘「豊穣の女神アテナ」の神域、

アテナに捧げられた神殿がかつてあった丘です。

 

山形の自宅「いのちのアトリエ」にて

 

戦いのレリーフ

 

 

今残っているパルテノンをはじめとする

アクロポリスの建物はずっと後に

血なまぐさい戦いと虐殺の歴史の中で建設されたものです。

 

黄金と象牙で作られたアテナの象は武装し

戦勝の女神アテナーニケの小象を手のひらに乗せています。

 

紀元前15世紀には支配者の王宮が建てられ、

紀元前13世紀に神域は城壁に囲まれました。

 

紀元前490年頃着工したパルテノン神殿は

アテナに捧げられたとされていますが、

 

破風彫刻は、「ゼウスの頭から誕生したアテナ」、

そして、「アテネの支配権をめぐって争う、

アテナと海神のポセイドン」のレリーフになっているのです。

 

パルテノン神殿には、

東西南北に戦いのレリーフが掲げられていたのです。

 

封印された女性性

 

 

パルテノンの意味は処女、

 

処女神アテナの神殿というのがパルテノンの名前の由来です。

 

女性の処女性という男性論理で覆われた神殿。

 

「戦闘の処女神アテナ」という都合のいい女神を祭る

宗教行事に塗り替えられたパンアテナイ祭りは

4年ごとに開催され運動競技会が催され、

おびただしい数の生け贄の動物が殺され宴会に供されました。

これがオリンピックの始まりです。

 

アテネオリンピックのその年に、ピースボートの講師として

再び、ここにいる意味を思いめぐらしていました。

 

「封印された、平和と創造のシンボル、そして、

 豊穣と智恵と技術の女神アテナはどんな思いでいるのか。」

 

修復作業が続いている神殿をあとに、

遠くにそびえるリカヴィトスの丘に惹かれるように

ゼウス神殿跡のデッキに立って、アテネの町を一望に見下ろしていると、

急に不思議な感覚に襲われました。

 


 

つづく

 

 

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