キヤノンが開発したペロブスカイト型太陽電池のポイント
日経新聞 2024.6.18
技術
- キヤノンが開発した新素材は、ペロブスカイト層と呼ばれる発電部分を保護し、太陽電池の劣化を防ぐ。
- 新素材は液体の素材を100〜200ナノメートルの厚さで塗布することで、構造が崩れにくくなり、製品の寿命が2倍の20〜30年になる。
- キヤノンはレーザープリンターの技術を応用し、桐蔭横浜大学の宮坂力特任教授と共同研究している。
量産
- 新素材は福井キヤノンマテリアルで2025年から量産予定。
- 30年ごろに数十億円の売上を目指す。
- 6月から電池開発メーカー向けに試験出荷。
市場
- ペロブスカイト型太陽電池の市場規模は32年までに65億8336万ドル(約1兆円)と24年の36倍に拡大する見込み。
ENEOSHD
- ペロブスカイト型の主原料となるヨウ素を増産。
- 5年以内に生産能力を2倍の年間440トンに増やす。
その他
- ペロブスカイト型は都市部のビル壁など、新たな設置場所を開拓できる。
- 日本政府はペロブスカイト型産業の基盤強化に動き、総額2兆円超の「グリーンイノベーション(GI)基金」から約648億円を支援する。
- 骨太の方針にも研究開発体制や人材育成、供給網の構築支援を明記。
利点
- 軽量で曲がる
- 安価に製造できる
- 設置場所を選ばない
- 従来の太陽光パネルよりも効率が高い
課題
- 耐用年数が短い(従来の半分の10〜15年)
- 大量生産の技術が確立していない
今後の展望
- キヤノンの新素材により、耐用年数が20〜30年に延びる可能性がある。
- 日本政府の支援もあり、ペロブスカイト型太陽電池は実用化に向け加速していくと見込まれる。
- ペロブスカイト型太陽電池が普及すれば、太陽光発電の設置場所が拡大し、日本のエネルギー安全保障にも貢献することが期待される。
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