ペロブスカイト太陽電池の性能と安定性を高める添加剤「ベンゾフェノン」(BP)とは |  NPO法人日本住宅性能検査協会 建築・不動産ADR総合研究所(AAI)

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岡山大学の研究チームは、ペロブスカイト太陽電池の性能と安定性を高める添加剤「ベンゾフェノン」(BP)を発見。このベンゾフェノンとは、

ペロブスカイト太陽電池を湿度や温度による劣化から保護

ベンゾフェノンは、C13H10Oの化学式を持つ有機化合物です。無色で結晶性の固体で、わずかに甘い香りがあります。ベンゾフェノンは、多くの工業用途で使用される汎用性の高い化学物質です。

ベンゾフェノンの画像

ベンゾフェノン

  • プラスチック添加剤:ベンゾフェノンは、プラスチックの耐熱性と耐光性を向上させるために使用されます。
  • 香料:ベンゾフェノンは、石鹸、洗剤、化粧品などの香料に使用されます。
  • 紫外線吸収剤:ベンゾフェノンは、紫外線から皮膚やプラスチックを保護するために使用されます。
  • 光開始剤:ベンゾフェノンは、紫外線照射によって重合反応を開始するために使用されます。

岡山大学の研究チームは、ベンゾフェノンがペロブスカイト太陽電池の性能と安定性を向上させる添加剤として使用できることを発見しました。ペロブスカイト太陽電池は、従来のシリコン太陽電池よりも効率的で安価な次世代太陽電池です。しかし、ペロブスカイト太陽電池は、湿度や温度などの環境条件に敏感という課題があります。

 

ベンゾフェノンは、ペロブスカイト太陽電池の光吸収層の形成を改善し、太陽電池の効率を向上させることがわかりました。また、ベンゾフェノンは、ペロブスカイト太陽電池を湿度や温度による劣化から保護するのに役立ちます。

 

岡山大学の研究チームの発見は、ペロブスカイト太陽電池の実用化に向けて重要な一歩となるものです。

ベンゾフェノンに関する追加情報を次に示します。

  • 分子量: 182.21 g/mol
  • 融点: 48 ~ 49 °C
  • 沸点: 305 °C
  • 密度: 1.11 g/cm3
  • 水への溶解度: 0.35 g/L

ベンゾフェノンは、比較的毒性の低い化学物質です。ただし、皮膚や目への刺激を引き起こす可能性があるため、取り扱いには注意が必要です。

 

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