蓄電池も悪質訪問販売のターゲット。国民生活センター 契約前の勧誘に関する相談が全体の約3割 |  NPO法人日本住宅性能検査協会 建築・不動産ADR総合研究所(AAI)

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太陽光蓄電池に関する相談件数は1,100件を超え 前年度の約1.5倍 対策が急務。

契約前の勧誘に関する相談が全体の約3割

 

 

訪問販売トラブル

 

蓄電池の訪問販売に関するトラブルに注意が必要です。少し古い情報ですが、国民生活センターに寄せられた訪問販売全般に関する相談件数は、2017年度で7万件以上に及びます。

特に蓄電池は、近年の災害などで関心が高まっており、不安を煽る・ウソを織り交ぜたセールスに警戒が必要でしょう。

すでに太陽光発電を設置している人も、2019年問題や電気料金の削減効果など様々な情報が交錯しており、だまされないための正しい知識が重要になってきます。

 

蓄電池の販売

蓄電池の販売は、大きく分けて以下の3つの方法があります。

  • メーカー直販
  • 販売代理店
  • リユース蓄電池

メーカー直販は、メーカーが自社で販売する方法です。メーカーのホームページやカタログ、展示会などで販売されます。メーカー直販のメリットは、メーカーから直接購入するため、安心して購入できることです。また、メーカー独自の保証やアフターサービスが受けられる場合もあります。

販売代理店は、メーカーと販売契約を結んだ企業が販売する方法です。家電量販店やホームセンター、太陽光発電の販売業者などが販売代理店として販売しています。販売代理店のメリットは、購入しやすい場所で購入できることです。また、販売代理店によっては、メーカー直販よりも安価で販売されている場合もあります。

リユース蓄電池は、使用済みの蓄電池を再生して再利用した蓄電池です。メーカーや販売代理店が販売しています。リユース蓄電池のメリットは、新品の蓄電池よりも安価で購入できることです。また、使用済みの蓄電池を再利用するため、環境に配慮した購入ができます。

 

蓄電池のトラブル

蓄電池のトラブルには、以下のようなものがあります。

  • 故障
  • 寿命切れ
  • 発火

故障は、蓄電池の内部で不具合が発生することで起こります。原因は、製造工程での不良、使用環境による劣化、過充電や過放電などの不適切な使用などです。故障が発生した場合は、メーカーや販売代理店に修理を依頼する必要があります。

 

寿命切れは、蓄電池の寿命が尽きることで起こります。蓄電池の寿命は、一般的に10年程度と言われています。寿命切れが発生した場合は、新しい蓄電池に交換する必要があります。

発火は、蓄電池が異常な発熱によって発火することで起こります。原因は、過充電や過放電などの不適切な使用、短絡、衝撃などです。発火が発生した場合は、すぐに火災報知器を鳴らして、周囲の人に避難を呼びかけましょう。

 

蓄電池のトラブル対策

蓄電池のトラブルを防ぐためには、以下の対策を講じることが大切です。

  • 適切な使用方法を守る
  • 定期的に点検・メンテナンスを行う
  • 保証期間を過ぎたら、早めに交換する

適切な使用方法を守ることで、故障や寿命切れを防ぐことができます。また、定期的に点検・メンテナンスをすることで、蓄電池の状態を把握し、トラブルを早期発見することができます。保証期間を過ぎたら、早めに交換することで、トラブルによる被害を最小限に抑えることができます。

具体的な対策としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 過充電や過放電を避ける
  • 振動や衝撃を与えない
  • 周囲に可燃物を置かない
  • 湿度や高温の場所を避ける

また、蓄電池の設置場所や使用環境にも注意が必要です。蓄電池は、直射日光や雨風が当たらない、湿度や高温の場所を避けた場所に設置しましょう。

蓄電池は、適切な使用方法と対策を講じることで、トラブルを防ぐことができます。蓄電池を購入する際には、これらの対策についてよく理解しておきましょう。

 

蓄電池の消費者トラブルの内容は、大きく分けて以下の3つに分けられます。

  1. 契約前の勧誘に関するトラブル

契約のきっかけは、主に事業者の突然の訪問です。事業者は、「この値段は今日限り」などと言って契約を急かし、断定的な説明や強引な勧誘により、冷静に十分な検討ができないままその場で契約させてしまうケースが目立ちます。また、蓄電池の性能や効果に関する虚偽の説明や、補助金の適用条件に関する説明不足などにより、消費者が誤った判断をしてしまうケースもあります。

  1. 契約後の設置工事に関するトラブル

契約後に、設置工事が予定通りに行われなかったり、工事の品質が悪かったり、工事費用が当初見積もりと異なっていたりするトラブルが報告されています。また、工事中に家屋や設備に損害が発生したケースもあります。

  1. 契約後の使用やメンテナンスに関するトラブル

蓄電池は、定期的なメンテナンスが必要です。しかし、メンテナンス費用や方法に関する説明不足や、メンテナンス業者の選定を消費者に任せきりにするなどにより、トラブルが発生するケースがあります。また、蓄電池の故障や寿命が短いなどの問題が発生するケースもあります。

 

蓄電池の導入を検討している消費者は、以下の点に注意することで、トラブルを回避することができます。

  • 複数社から見積もりを取り、比較検討する
  • 契約前に蓄電池の性能や効果、補助金の適用条件などを十分に理解する
  • 契約書の内容をよく確認する
  • 設置工事の品質や工事費用について、事前に確認する
  • メンテナンス費用や方法について、事前に確認する