量産時の歩留まり改善
日産化学、ペロブスカイト型太陽電池の材料開発
- 効率よく発電するための材料を開発
- 従来品より塗布しやすく、大型化や量産時の歩留まり改善につながる
- 量産に適した膜を作る方法とされる「インクジェット法」用で利用可能
- 従来品と比べて熱に強いため、耐久性も高い
- 30年の事業化を目指す
ペロブスカイト型太陽電池の特徴
- 既存のシリコン型と比べて軽量(10分の1)
- 設置できる場所が増える
- 山間部の多い日本では次世代技術として期待されている
政府の支援
- 30年までの普及を目指し支援を進める
- 早期にギガワット級の量産体制を構築するため、国費負担額を増額
- 研究開発に加えて、公共施設への設置など需要創出でも支援する
素材メーカーの技術開発
- 日本板硝子:ガラス基板の開発
- 東レ:封止フィルムの応用
- 三菱マテリアル:電子輸送層の材料開発
市場規模の予測
- 25年:約2000億円
- 35年:1兆円規模
- 日本が先行しているが、中韓勢も技術開発を急いでいる
日産化学は次世代太陽電池「ペロブスカイト」型太陽電池の材料で、2030年の事業化を目指す。新たに開発したのは効率よく発電するための材料で、従来品より塗布しやすく、電池の大型化や量産時の歩留まり改善につながる。1兆円規模とも期待されている市場に素材メーカーの参入が相次ぐ。
ペロブスカイト型太陽電池は、導電性を持たせたガラスや樹脂の基板の上に何層もの膜をつくって構成する。プラスの電荷だけを通すことができる「正孔輸送層」やヨウ素などでつくり発電する「ペロブスカイト層」、マイナスの電荷を流す「電子輸送層」などだ。
日産化学が開発したのは正孔輸送層に使う材料。膜をつくる場合は材料を溶媒に混ぜて使うが、従来品は溶媒に混ざりにくい課題があった。開発した材料は様々な溶媒に溶けやすい。均一な薄い膜を作るのが容易になり、大型の太陽電池を製造しやすくなるほか、製造時の生産性の向上につながるとみられる。
量産に適した膜を作る方法とされる「インクジェット法」用で利用できるのも特徴のひとつだ。従来品と比べて熱に強い材料のため、耐久性も高い。
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