長州産業国内生産を3倍増、ペロブスカイトとのタンデム型に期待」ペロブスカイト太陽電池アドバイザー |  NPO法人日本住宅性能検査協会 建築・不動産ADR総合研究所(AAI)

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長州産業

長州産業・岡本社長に聞く、「国内生産を3倍増、ペロブスカイトとのタンデム型に期待」(page 5)

タンデム型セルの国内生産も

――日本発の技術であるペロブスカイト太陽電池では、現時点で日本勢が先行するものの、特許件数などを見ると、量産化の時点で中国勢に先を越されるとの危惧もあります。

 

岡本 確かに、中国勢は、バブルジェットといった大幅な低コスト化が可能な印刷技術による量産を目指しているようです。

一方、日本勢の多くは、均質化、大面積化が難しい真空蒸着法による量産に取り組んでいます。ただ、印刷のようなコーティングでは完成後の材料の変質を抑えるのが容易ではなく、中国勢もそれを克服できていないと見ています。

その点、真空蒸着は製造コストの課題はありますが、製品として耐久性に優れる利点があります。

 低コストで量産できたとても、新型パネルを普及させるには20~25年は交換なしで使用できることが必須です。真空蒸着法であれば、こうした長期耐久性を実現できる可能性があります。

 

 長州産業も、ヘテロ接合セルの開発・製造で培った真空蒸着技術のノウハウを持っています。今後の工夫次第でコストを下げられる可能性も大きいと期待しています

 

将来的には、基板となる結晶シリコンセルは、一種の「部材」として海外製品を購入し、独自技術でペロブスカイトを積層することでタンデム型セルを生産するという発想も出てきます。

 

 こうしたタンデム型セルの量産技術が確立されれば、一度は海外に移したセル生産を再び国内に戻して、モジュールまで国内で一貫生産することも可能です。海外のシリコンセルと比較した変換効率が10ポイント以上高ければ、国内生産でも十分に戦えます。

続く長州産業

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