地政学的リスクと米早期利上げのパワーバランス
だんだん相場が複雑かつ、難解になっています。
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おはようございます。
先週末の米国市場はNYダウで18ドル高、為替市場ではドル高円安の動きで、引き続き米国の早期利上げ期待も、市場はややリスク選好の動きが継続と言えるかも知れません。
ウクライナ東部での地政学的リスクがロシアの関与によって高まっているのは事実で、実際にロシア軍は国境を越えて戦闘に参加していることも事実でしょう。
ただ、市場ではリスク回避に株式市場の大幅安、円高やユーロ安が大きく進んだりすることは無く、市場ではロシアのウクライナ東部への進行での地政学的リスクは大方織り込み済みなのかも知れません。
ただ、ドイツ国債の利回りが短期債でマイナス金利なり、安全資産で米債が買われ、米国の早期利上げ観測が強まっているにも関わらず、米長期金利が低水準に抑えられていることも事実でしょう。
先週末の米長期金利は2.34%。
去年、バーナンキ前FRB議長がQE3の縮小を示唆した時には、米長期金利は3%の水準まで上げており、現状では来月でのQE3縮小、早期の利上げ観測が強まっていることを勘案すれば、米中期金利は引きすぎるかも知れません。
ウクライナや中東での地政学的リスクの高まりに米債に資金流入したことが要因ですが、この流れも長くは続かないでしょう。
その理由の1つは、米国の利上げ時期は時間の経過と共に近づいている事。
2つ目はウクライナの地政学的リスクは高まっていますが、欧米諸国の軍事参加が無い限り更に高まる可能性は低いことです。
地政学リスクに関しては現状ではかなり市場では高く織り込まれていますので、万が一停戦でもなればそのほうが市場への影響は大きいでしょう。
今週末に米国の雇用統計の発表を控えますが、市場予想は21.8万人の雇用者の増加を見込んでいます。
流石に6ヶ月連続の20万人の雇用者数の増加が示され、今回の雇用統計も良ければ、9月のFOMCでは更に早期利上げ気運が高まることは避けれないでしょう。
商品市場では現状ではリスク回避の安全資産買いの上昇と早期利上げ観測の下げが相殺する金市場ですが、今週は雇用統計もあり、数字次第ではパワーバランスが崩れるでしょう。
小生は地政学的リスクの上昇には限界があり、早期利上げ観測による下げ圧力が勝ると見ています。
本日のおもな予定は以下の通りです。
10時00分 中 8月製造業PMI(☆☆☆)
10時30分 豪 Q2企業営業利益(前期比)(☆☆☆)
10時30分 豪 Q2工業製造業在庫(前期比)(☆☆☆☆)
10時45分 中 7月HSBC製造業PM<確報値>(☆☆☆)
15時00分 独 Q2GDP<確報値>(前期比)(☆☆☆)
15時00分 独 Q2GDP<確報値>(前年比)(☆☆☆)
16時50分 仏 8月製造業PMI(☆☆☆)
16時55分 独 8月製造業PMI<確報値>(☆☆☆)
17時00分 ユ 8月製造業PMI<確報値>(☆☆☆)
為替市場は下記の通りです
ドル円は104円20銭台、
ユーロ円は136円70銭台
豪ドル円は97円10銭台です。
<貴金属>NY金12月限は3.0ドル安の1287.4ドル、換算値は5円高です。
先週末の東京金時間外市場は一時4288円(-13円)まで下落しましたが、4311円(+8円)まで上昇し、4309円(+6円)で引けました。
上記でも触れましたが、市場は地政学的リスクでの市場賞要因と、早期の米国の利上げでの下げが相殺した動きです。
地政学的リスクでの上昇分は現状では30~50ドルぐらいあるかも知れません。
早期利上げ観測で、地政学的リスクを除けば1200ドル台前半の水準が適正な価格でしょう。
価格の上昇で現物市場の需要が弱いままで、現状での買い支え要因は地政学的リスクのみとも言えるでしょう。
いずれは地政学的リスクは後退、市場では米国の利上げが意識される動きでしょう。
現状は売り方針継続で。
NY白金10月限は0.5ドル安の1424.7ドル。換算値は10円高です。
先週末の東京白金時間外市場は一時4810(-6円)まで下落しましたが、4821円(+5円)まで上昇し、4819(+3円)で引けました。
金市場の下落があっても下値は大きくは無いでしょう。
国内外市場の内部要因の悪化で下げても、下落場面は生産コストが意識されたり、現物買いが入るでしょう。
調整の下げはあっても、基本的には押し目があっても長期的な上昇地合いは継続でしょう。
<穀物>このコーナー終了です
<石油製品>NY原油⑨は95ドル後半です。
戻っても再び戻り売りでしょう。
<ハンターポイント>
地政学的リスクと早期利上げ観測のパワーバランス。
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