以前、替え歌を作って歌っているグループに

参加していることを書いた。

 

そのグループではオリジナルの曲も作っている。

 

 

そのグループのYさんから、

新しい歌詞が送られてきた。

 

   朝 起きると

   世界は 苦しみにあふれていた

   私は意味のあることに 夢中だった

   心のすきまを 空けてごらん

   いのちの風が 吹き抜けていく

 

   朝 起きると

   世界は 悲しみにあふれていた

   私は自分を満たすことに 夢中だった

   心にすきまを 空けてごらん

   優しい風が 吹き抜けていく

 

 

Yさんの歌詞は、身の回りの人に

何かが起こったとき、

その人に寄り添い、励ますための詞が多い。

ちょうど『エール』みたいに。

この時もグループのメンバーIさんのことが

頭にあったのだと思う。

それに感応する自分の気持ちを

素直に言葉にしてくれる。

 

この歌詞に曲を付ける。

歌詞を読んでいて、その内容に合うような

雰囲気をまず考える。

この歌詞の場合は、

 

優しい風が 吹き抜けていく

 

これがキーワードのように思った。

 

グループで集まったときに、

この歌詞について話をした。

その時、一人のメンバーがこう言った。

「なんだかカーペンターズの『The End of the World』が思い浮かぶよね」

 

    The End of the World / Carpenters

 

 

それ以来、頭の中でずっと

『The End of the World』が

鳴り響いていた。

 

曲全体の感じは、コレだな!

拍は8分の6拍子。

こうして少しずつ、曲の感じが決まっていく。

そのイメージを元にしてメロディーを付ける。

さらにそのメロディーが生きるコードを付ける。

 

第1案ができると、

ギターを弾いて歌ってみる。

その録音をYさんに送り、

歌詞がうまくノラないところを

書き直してもらう。

そのやり取りの中で、少しずつ歌は形を取り始めた。

 

まだ完成はしていない。

でも、およそのイメージはできた。

Iさんのために書かれたこの歌、

歌うのはIさん以外にいない。

次回、グループで演奏し、歌いながら、

曲は完成に向かう。