久々の音の履歴は、サイモン&ガーファンクルについて

 

1969年が、私の音楽にとって

どんな年だったのかは、

メリー・ホプキンのところに書きました。(→こちら

 

サイモン&ガーファンクルの音楽が

最初に耳に入ってきたのは、

映画『卒業』のサウンド・トラックから。

でも、68年に公開された映画は、その時は観てません。

内容が、中学2年にはちょっとね。

 

ラジオでいつもかかっていた曲・・・

 

『The Sound of Silence』

 

この曲は1966年に発表されたものを、

『卒業』の挿入曲として使ったもの。

サイモン&ガーファンクルの曲は、

ほぼポール・サイモンが作詞・作曲している。

その曲もそう。

 

 

イントロのアルペジオのところだけで、

すでにこの曲と分かるくらい有名。

さらに、途中からドラムやベースが入り

フォークロック的なサウンドになってくる。

この曲を1966年に初めて発表するときに、

このドラムやベースが加えられている。

なんと、トム・ウィルソンというプロデューサーが

ボブ・ディランの「ライク・ア・ローリング・ストーン」を

録音するために集まっていたメンバーに

ドラムやベースをかってに付け加えさせてしまった、という。

そんなことが許されてしまったんですね。

 

 

1969年に発表されたのが、

 

『The Boxer』

 

もちろんポール・サイモンの作詞・作曲。

 

 

この歌詞の一部がボブ・ディランへの当てこすりだ

と言われいいるが、ポール・サイモンは否定している。

「この歌は聖書的であると同時に、僕自身についての歌だと思う」

と、意味深長なことも言っている。

 

ちなみに、ボブ・ディランは1970年に発表した

『セルフ・ポートレイト』というアルバムの中で

この曲をカバーしている。

まあ、お互いに意識しあっていたということかな。

 

 

そして、1970年に発表されたのが・・・

 

『明日に架ける橋』

 

原題は『Bridge over Troubled Water』。

これは歌詞が大変心を打つ。

日本語の訳詞が付いているので、

そちらもちょっと気にしながら聴いてみて。

 

 

これはポール・サイモンが

ゴスペルの影響を受けて作った曲。

基本的には、アート・ガーファンクルの

ソロのような感じで歌われており、

ポール・サイモンは最後の方で

コーラスとして歌っている。

ガーファンクルの歌声が

この曲にはピッタリだったということだろう。

 

でも、サイモン&ガーファンクルだ。

やっぱり二人のハーモニーが抜群に素晴らしい。

 

この頃、他にも『スカボローフェア』や『ミセス・ロビンソン』等

彼らの有名な曲が発表されている。

それらの曲もぜひ聴いてほしいと思う。