皆様、明けましておめでとうございます。

 

 本日は懐かしの映画紹介。その名も『新幹線大爆破』!

 タイトルからしてタダゴトではありません。

 大まかなストーリーとしては、東京―博多間を走行中の新幹線ひかり号に爆薬が仕掛けられ、しかも時速80キロ以下になると爆発するようにセットされている、という一本の電話からすべてが始まります。そして、次から次に手に汗握る展開で、一難去ってまた一難、最後の最後までハラハラドキドキが止まりません。この映画、間違いなく傑作です。

 のちにハリウッドがキアヌ・リーブス、デニス・ホッパー、サンドラ・ブロックという豪華なキャスティングで『スピード』を製作しますが、設定が新幹線からバスに変わってはいるものの、『新幹線大爆破』のリメイク版です。

 新幹線の運転手を演じる千葉真一、管制室のリーダーを演じる宇津井健は新幹線を守るため、そして数千人の乗客を守るために、次々に訪れる危機を必死で乗り越えていきますが、その乗客の中からも愚かしい行為に出て危機を生み出す輩が現れ……これ以上のネタバレはやめておきましょう。

 

 そしてもう一つ、この映画の見所は、高倉健が珍しく悪役を演じている点。ただし、『スピード』のデニス・ホッパーが文句なしのサイコ野郎だったのに比べると、健さんの悪役は哀愁漂う「悩める凶悪犯」である点が大きく違います。

 なぜ高倉健は新幹線に爆弾を仕掛ける計画を立て、実行したのか。健さんとその一味が犯行に至る経緯も、この映画のもう一つのポイントです。

 

 エヴァンゲリオンシリーズの庵野カントクも大のお気に入りという『新幹線大爆破』、今ならNetflixで視聴できます。ぜひご覧ください。