今回のノイミーツアーが大好評を博している理由について、可能な限り言語化・考察を試みようと言う記事です。


まず、昨日私が参戦した栃木公演について。

前回の記事でも書いた通り、盛り上がりが本当に凄かったです。会場が割れるかと思うくらいのコールでした。指原Pも参戦していたようで、以下のインスタストーリーを投稿していました。



長年の指オタである「ぬくぬく」さん曰く、彼女がここまで言うことはなかなか無いとのことで、やはり昨日の盛り上がりは本当に凄まじかったんだなと改めて感じました。ファンがコールで盛り上げ、メンバーが呼応してさらに素晴らしいパフォーマンスを見せるという好循環が生まれていました。フロアとステージが文字通り一体となってライブを作り上げていく姿は、まさに女性アイドル現場の理想形だと思います。


私自身、ホールクラスのツアー現場はイコノイ(+若干乃木坂)でかなり経験してきましたが、ここまで熱狂的な現場は初めてかもしれないです。その違いは何なのか。わかりやすいところだと、コロナ禍が明けて声出しが解禁されたこと、そしてイコラブとの比較で言えばファンの男女比の違いが挙げられますが、それらの要素だけでは、本ツアーの熱気は説明がつかないと思うのです。

 


以下、今回のツアーがここまでの盛り上がりを見せている要因について考えます。


まず、コンセプトがしっかりとしている点。今回のツアータイトルは「やっと、同じクラス」。ファンは"私立ノイミー高校"の生徒として、ノイミーちゃん達と同じクラスになるというのがコンセプトです。セトリを見ても、クラス替えでのドキドキを歌った「偶然シンフォニー」から始まり、その後の披露曲や映像、MCでも「学生生活」「同じクラス」が強調されています。確固たるコンセプトがあることで、ツアー全体に一本筋が通り、良い世界観を作り出していると思います。ファンもその世界観に触発され、ライブ会場に向かうことを"登校"と呼んでますね。年齢を問わず、ファン誰しもが学生時代を思い返して盛り上がることができるという点でも、今回のツアーのコンセプト(そしてコンセプトを守ろうという姿勢)は素晴らしいと思います。



さらに、各公演でセトリを細かく変えてくるというチャレンジングな演出により、公演ごとの特別感を高めています。本ツアーは"メンバーの凱旋公演"と言う意味合いを持っています。それだけでも各公演の希少性は高まるのですが、出身メンバーにより披露される特別カバー曲を昼夜で変えることで、ファンに「もっと多くの公演に参戦したい」と思わせる効果を発揮していると思います。さらにカバーパート以外でも昼夜でのセトリ変更(ワタシアクセントとフロアキラー、会場ごとのガチャ曲演出など)がありますし、極めつけに栃木夜公演ではダブルアンコールで「てゆーか、みるてんって何?」が披露されるという望外のサプライズもありました。1つ1つの公演を、ファンにとって忘れられないような素敵なものにしていくという姿勢が、本ツアーの盛り上がりに寄与していると思います。



最後に、とにかくセトリが素晴らしいです。序盤は「同じクラス」のコンセプトに則り、学生生活を想起させるような疾走感溢れる曲を重ね、中盤は各メンバーのカバーパート・アルバム新曲・強烈なダンストラック3連発・ガチャ曲演出により中弛みもすることなく、終盤はコールが大いに盛り上がるキラーチューンを連発するという、まさに王道のセトリ。個人的に凄いなと思ったのは、最新シングル曲の「アンチコンフィチュール」をセトリから外していることです。確かに今回のセトリを眺めると、「アンチコンフィチュール」や「チョコレートメランコリー」のようなダークめの曲はしっくり来ない。入れるとすれば中盤の部分ですが、最新シングルだからと言って惰性で入れることはせず、「フロアキラーorワタシアクセント」→「P.I.C.」→「天使は何処へ」という、ノイミーが誇るダンストラック3連発を畳み掛けるセトリとなっています。最新シングルをセトリから外すという決断ができたからこそ、今回のセトリの一貫性と疾走感がより増していると感じています。



ツアーの醍醐味は、公演を重ねるごとにフロアとステージが育っていくこと、そしてその成長を見届けられることだと思っていますが、今回はまさにその醍醐味が詰まっているツアーだと思います。全通されているファンは、まさにその過程を目の当たりにされているのではないでしょうか。実際、ノイミーファンの方とお話ししたり、SNSでのファンの発信を眺めたりしていても、ツアーが進むごとに会場の熱量がどんどん上がっていくという声を聞きます。


(めちゃくちゃ後出しジャンケンになりますが)ツアー初日の東京公演を見た時、「今回のツアーは間違いなくヤバい」と確信し、同時に東京以降の地方公演をチケットを確保していなかったことを後悔しました。私もそこそこアイドルオタク歴が長いんですが、初日の時点でここまで訴求力の強いツアーは久々でしたし、これは無理をしてでもどこか参戦しておかないと絶対後悔すると思い、急遽栃木参戦を決めた次第です。それでも、福島・鹿児島・熊本・千葉に参戦できなかったのは少し後悔しています。せめてどこかの公演は参戦したかった。こんなにも"ツアーの醍醐味"が詰まっているツアーって、なかなか出会えないと思うからです。実際、今回のツアーはファンからの評判も非常に良いようで、千葉の昼夜や栃木の昼は完売、来月の広島(キャパ1800)に至ってはFC先行で落選祭り、ファイナルの横アリですら若干の落選が見受けられています。私も横アリは昼夜をなんとか確保できましたが、広島は昼夜ともに落選でした。それほどまでに好評ということですね。


栃木の熱量は凄まじかったですし、広島はもっと凄いことになるのでしょう(なんとかして参戦したい……)。このまま行くと、ファイナルの盛り上がりがどんなものになるのか、想像もつきません。本当に横アリ割れるんじゃないかと思ってます。


アイドルオタクとして、この素晴らしいツアーを一部でも見届けられていることは幸甚の極みです。最高のコンセプト・演出・セットリストに、フロアのファンがコールで応え、それを見たステージメンバー達がパフォーマンスレベルを上げる。そうして会場全体が熱狂的な"うねり"に包まれていく。さらにその"うねり"が、ツアーを通してより大きいものになっていく………なかなかお目にかかれるものではないと思います。横アリのファイナルではその"うねり"の最高到達点を目撃できると期待しています。


月並みな言葉になってしまいますが、今回のツアー、本当に、本当に素晴らしいです。このツアーを作り上げてくれているノイミーのメンバー、そして会場のファン達に改めて感謝したいですし、ファイナルの横アリまで無事に駆け抜けられることを祈っています。