こんばんは
今年の桜は本日の温かい気温で一気に満開に近づいた木々も多かったのではないでしょうか。昼間は山岳連盟の事業で少年少女登山教室のお手伝いをさせていただきました。
さて、今日は近鉄奈良線の将来の姿についてです。すでに一昨日25日に報道されましたが、これは踏切道改良計画を国土交通省に提出した内容となります。
https://www.kkr.mlit.go.jp/road/sesaku/fumikiritaisaku.html
かねてより国土交通省から改善を求められていた踏切の一部が今回計画を公表した近鉄奈良線・菖蒲池第6号踏切道、菖蒲池第7号踏切道、菖蒲池第8号踏切道、西大寺第2号踏切道、西大寺第4号踏切道、新大宮第1号踏切道となります。
図示するとこのような感じになります。
ただ、驚くべきことは整備着手が令和23年、完了が令和42年とあることです。
すなわち2041年着工、2060年完成。いまから40年後の完成となれば、今年生まれた奈良市民でも40歳にならないと完成しないという遠い未来の事業となってしまいます。
たしかに大和西大寺駅の高架化、また大和西大寺駅から大宮通を経由しての線路地下化となれば膨大な予算(総事業費は2000億円近くと概算されているようです)を考えれば、一朝一夕に事業が進むとは考えにくい状況です。
奈良市内で今後想定されている大事業は京奈和自動車道やJR新駅設置の整備等が残されています。とくに京奈和自動車道は一部地下トンネル化が計画されています。またリニア中央新幹線の中間駅として奈良市は誘致を継続して行っていますからこれが実現しますと、40年以内に駅周辺整備が必ず必要となります。そして、今回の踏切改良計画です。
将来の県民人口が右肩上がりであれば一抹の不安を覚えることはありません。しかし、残念ながら少子化により減少が目に見えている中で、限られた市税、県税を有効活用してどのようにインフラ整備を整えていこうとするのか、市民・県民にとっては開かずの踏切の解消などのために供用開始は望ましい将来ではありますが、財政計画を目に見える形で市民・県民に示していくことが今後重要な課題になりそうです。