ゴールデンウィークの恒例 四国八十八ヶ所巡礼歩き遍路

トータル57キロ。
初日29キロ。

出発前に登山慣れしている妻に
絶対今回もリュックにしようと言われたが、
いやいや、今回は距離長い分、一寺だけだし
峠は楽そうだしスーツケースで行こう❗と
話した楽観バカ夫。

最初は笑顔。





妻はあきれていたが…
あーあ。
6kmの立派な峠に悲惨な私。

大失敗。大後悔。
吐きそうなコース。
高野山の同級生の住職にも
フェイスブックで初めて
見たでと言われてしまった

史上初のだめ歩き遍路。

想定していた妻はなんと軽めにしていた
とはいえ、娘の洋服も入っている
女性にしては重いスーツケースを肩に乗せて
シェルパ並みに進んだ。

細い体なのにびっくりした。つよい。

何の為に筋トレしてるのと
子供からディスられる私。

息子に動画撮られたがあまりに情けない姿。

つらかった。修行というより
苦行。いやただのあほ。
すみません。

お昼のおにぎりと玉子、民宿の夕食は大満足だった。

※ちなみにおいデブ痩せろは息子の背中…

翌日の旅館は、なんと同級生の
松本幸四郎君襲名祝いで、仲間5人で楽屋暖簾を頼んで作ってくださった幸四郎御用達呉服店の美馬勇作さんのご実家だった事を、昨夜、美馬さんと幸四郎夫人からの連絡で
気付く。そうか!そうだった。

うわあすごい縁だ。

先週、電話対応の素晴らしい旅館だと
喜んでいた時点では、美馬さんも私も
気づかず。

そんな美馬さん、隣町までなんと、

例のスーツケース取りに来てくださった。
本当に迷惑な歩き遍路。すみません。

おかげさまで無事に歩き遍路28キロ。
トータル57。

きつい峠もまたありスーツケースあったら
倒れてた。

かっこいい、さわやかなフランス人と出会い、大工さんが作った休憩所や、お接待民家では、なんと3回もお遍路した東京から来たご夫婦が恩返しにと古民家を借りてお接待返しをされていた。素晴らしいなあ。そんなエピソードがあるのが歩き遍路の素晴らしさだよ。

甘糀やお煎餅おいしかったあ。

そこにいたデンマーク人女性と、ひどい私の英語力でしたが、あれこれ話しました。
日本を旅していて知ったらしい。
嬉しいなあ。

無事にお遍路してほしい。

夕方、第37番岩本寺に到着。







空海さまにお礼したあとは美馬旅館で
最高の食事。かつおのタタキと刺身絶品
だった。

さらに幸四郎夫人からシャンパンの
プレゼントが🥂。おいしい!

ありがとう‼️

美馬さんありがとうございます。


四国八十八ヶ所巡礼の歩き遍路は、
迷いそうな分かれ道などに、ボランティアで作ったステッカーや看板が必ずある。

すごい。みなさん、芝刈りや看板を
いつもしてくださる。歩き遍路が
無事に渡れるのはこのおかげだ。
善意とはかけがえのないものだ。

特に有名なのは、自費出版地図やステッカー、道しるべを2000本以上設置してきた、
へんろ道保存協力会の宮崎建樹氏。

15年前、新婚旅行から始めた歩き遍路の際、
僕はステッカーのありがたさについてお手紙を出したら、丁寧なお返事と特別にお遍路ステッカーをいただき、いまでは我が家の宝物だ。

宮崎氏の手紙は素晴らしい。

8年前に他界されたのは本当に残念。
遍路看板の作業中に
松山市の山中で滑落して亡くなられた。

人は必ず亡くなる。病死ではなく
お遍路のために作業していた中での
死は運命的なのかもしれない。





空海が、きっともうよい、ありがとう
と呼んだのかもしれない。
ありがとうございました。の気持ちを
忘れずお遍路続けよう。

来年は90キロの歩き遍路。

こうやってみると
子供たちでかくなった。

今度は、私たちが印刷してステッカーを貼っていこう。さ、明日からまた仕事頑張ります。

来年はもちろんリュックです。