午後、息子と2人で渋谷オーチャードホールにコンサートを

聴きにいった。


「人気バイオリニストの古澤巌コンサート」


そこにテノール歌手のジョン・健・ヌッツォ氏が出る

ということで僕はこれを見逃すわけにはいかないと

今回チケットを買った。


彼はDJなどを経てアメリカの大学でオペラを

学び才能を出してきためずらしいタイプ。


ウィーン国立歌劇場専属の歌手にもなり

NHK大河ドラマ「新撰組!」のテーマ曲も

歌ったりと上昇気流に乗っていた。


話がそれるが今から7年前、ソプラノをしていたカミさんと

結婚してから僕もオペラが大好きになり音大の先生につい

てもらいバリトンを学んだ。


第九や魔笛、もう飛ぶまいぞこの

蝶々、カロミオベン、オーソレミーオなど

沢山練習してヤマハホールの舞台にも

出してもらった。


そしてテノールとバリトン、パートは違うけれど

僕の目標であり憧れでもあったのがジョン氏。


DJをしていたというのもなんだか共感が

もててよかった。


僕も何度かコンサートに足を運んだ。


7年前の東京カテドラル聖マリア大聖堂

でのコンサートでは歌の合間にピアノの上に

置いてある水を飲んで


「あ~お水がおいしい」


という台詞に僕はなぜか魅かれてしまい家に帰り

ずっと真似をしていた。


CDも持っている。


ところが・・・


2008年にジョン氏は覚せい剤で逮捕された。


めちゃくちゃショックだった。


その前からドタキャンがいくつかあったので

体調が悪いのか心配したが・・・・


ヤフーニュースのトップでそれが出ると

僕は裏切られた気持ちで怒り心頭だった。


重圧を薬で逃げるな。


何をしているんだ!


と。


そして昨年その罪が解かれ復活していた。


よし、どんなになったのか見てみようと

いうことで今回のコンサートとなった。


嫌味でなくあの薬はまた手を出してしまう

恐れがあるのでジョン氏が絶対絶対手を出さない

保証はない。


僕はまたそういう裏切りがないように願いつつ

でもやっぱりあの美声を聞いておこうという

複雑な心境なのだ。


そして今日のジョン・健・ヌッツォは

最高の声だった。


以前よりパワーアップしていた。


すごかった。


息子の横で僕は涙であふれ、大声で

「ブラボー」と叫んだ。


古澤巌氏のバイオリン・・・これも最高なのだ。

その最高の曲にジョンの美声がぴったりだった。


コンサートでは弊社のお客様であり会社がご近所で

あるホルモードオリーブ研究所の桂川社長とばったり

お会いした。


着物姿・・・美しい、素晴らしい!

桂川社長は大の古澤ファンだという。


http://www.hormode.com/index.php


桂川社長と休憩時間にドリンクしながら

会話をしていたのだが


「今日の客層はいつもと違うわ。今日はね

ジョン健ヌッツォのファンが多いと思う。古澤さんも

彼の復活を祝うコンサートにしたかったのでは」


なるほど・・・・


みんなそうなのか。


そうだとすると古澤氏はすごいプロデュース力だと

思う。今日も「ジョン、君が主役だよ」と言っていたのだが

そういうことなのか。


コンサートを終えても僕は拍手を続けた。


最高の日曜日だった。


ジョン氏はあのかっこいいジョンに戻っていた。

僕は応援をしていきたいと思う。、


ジョン氏、もう裏切らないでね(笑)



九代目無駄話


九らしっく。