私は滋賀県耳鼻咽喉科地方部会で「補聴器キーパーソン」という役職を務めています。先日、その活動の一環として、東京で開かれた福祉医療サマーセミナーと補聴器キーパーソン全国会議に参加しました。日本は今や超高齢社会にあり、高齢者が健康で長生きするために耳鼻咽喉科学会でも様々な取り組みが進められています。その中でも、高齢者の補聴器購入費助成の普及が注目されています。
補聴器は認知機能の維持、転倒予防、社会的孤立の防止など多くのメリットがありますが、片耳10万円以上と高額です。そこで自治体による2〜3万円程度の購入補助制度が広がっており、滋賀県では長浜市、甲賀市、甲良町、東近江市、守山市、近江八幡市、日野町、愛荘町、豊郷町、多賀町で実施されています。他府県では新潟県が全自治体で助成を行っています。
草津市では令和5年に議会への請願があったものの却下されたようです。草津市の高齢者人口は約3万人、70歳以上の難聴率は51%、75歳以上で71%、80歳以上では84%とされます。仮に20%が制度を利用すると予算は約1.8億円となり、小さくない額です。歳入規模646億円の中で捻出できないかと思いつつも、他にも税金が必要な分野があるのだろうと静観しています。



